川上が傷心の楓にかけた言葉
そしてもう一人、楓の上司で、雑誌編集長の川上。第2話で「なんで男はさ、仕事して遊んで、浮気なんかもできちゃうのに、女が出世したいと思うと仕事だけになっちゃうんだろう」と女性がキャリアを積む難しさを言い当てたのも、女性視聴者から大きな反響があった。
そんな川上は離婚経験者であり、第9話で様子がいつもと違うことに気付いて楓に寄り添いながら発したのは、「自分の心を壊してまで一緒にいることに何の意味があるのかな?」だった。
その直前に興信所に依頼して陽一が働くカフェを知り、訪れた楓は、今の状況が誰かのせいではないのだと実感していた。そして川上の言葉と、新名の「楓とセックスできなかったのは…男としての愛情が戻らなかったからなんだ」という本音。
それらを経て、離婚を切り出された楓は、泣くのをこらえながらでも、「分かった。いいよ、離婚しよう」と答えた。
華と川上の言葉は、みちと楓にかけられたものでありつつ、普遍的なものとして「考えさせられる」という感想が上がる視聴者の心に響くものとなった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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