「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)の第11話が、6月18日に放送された。思わず喝采を上げてしまうような、これまでのフラストレーションを一気に開放する壮絶な復讐劇。裏切り者たちの所業を暴露し、自身の罪も懺悔した稲森いずみ“陽子”に平穏は訪れるのだろうか…。(以下、ネタバレを含みます)
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく…。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
場所は佐倉家。陽子に連れられてきた昂太は終始硬い表情で、落ち着かない様子だ。少し非常識に思える突然の訪問だったが、佐倉夫妻は快く食事会を開いてくれた。「出直します」と再三告げる昂太に、佐倉美南(七瀬なつみ)は「大丈夫。プロだから」と笑顔を見せてキッチンへ向かう。
今から海を望む豪華な家で、陽子は「景色も素敵ですね」と見とれるばかり。「海が見える場所に家を建ててみたかったんですよ」と機嫌よく話す佐倉徹郎(矢島健一)に、「そういえば、会長は札幌にも別荘をお持ちとか」と陽子が怖い一言を漏らす。「私も行ってみたいわ。ねえ?」と水を向けられた昂太は、ひきつった表情で「ああ、うん」と返すことしかできない。すでに、なにかを悟っているのだろうか…。
料理ができあがり、全員が食卓へ。美南は大きな料理教室を開くほどの腕前をもつため、美味しくて見た目も華やかな料理が並んでいた。不機嫌そうな理央に「どんなお仕事をするの?」と積極的に話しかける陽子。ハラハラした様子で愛人と妻の会話を見守る昂太は、気が気ではない様子だ。
やがて、陽子から「恋愛の方はどう?例の彼とは順調?」と鋭いジャブが飛ぶ。理央が“妻子ある男性との子を妊娠している”という、直接診察した際に知っている情報だけで探りを入れた形。さすがに両親の前ということで焦ったか、理央は冷たい眼差しで「患者の守秘義務は守った方がいいんじゃないですか」と小声ながら厳しく指摘した。
とはいえさすがに食卓での会話。両親にも聞こえないはずはなく、美南から「この家にいる間は隠し事はなしよ?」と冗談交じりの詮索が入る。そこは流しつつ、最近は“プライベートのストレス”が原因の事件で停職処分中なのだと佐倉夫妻に明かす陽子。「この機会だから、家の話を聞いてもらってもいいですか?」とついに本題を切り出した。
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