第9話では登場人物たちが荒廃した世界からワープして現代に戻るも、元々いた2023年ではなく“2026年”にきてしまう。この経緯について、宮崎Pは「実は監修の先生に言われた通りにしています。先生曰く、学術上『タイムスリップをして、元の世界に戻れるということは100%ない』ということだったので」と、科学的な根拠を元にドラマの世界にも時間のズレを発生させたと告白。
また、“3年”というズレは制作側で決めたことを明かし「数日のズレだとあまり変わらないですし、3年が経つと環境も変わるかなという話になり、“3年経過している”という設定にしました」と語った。
さらに、企画を立ち上げた時点で“元の世界に戻る”ところまで描こうと思っていたという宮崎Pは、「それと同じくらい元の世界に戻った後の話もやりたかった」と振り返る。
その理由について問われると、「タイムスリップものって、最終回の最後の方で(元の世界に)戻ることが多いじゃないですか。なので、それとは少し変えたいなという思いもあって。それと元の世界に戻ってから『こういう世界だったよ』ってみんなが話しても、リアルにこんなことが起こったら、みんな半信半疑だと思うんですよね。そんな時、どうやったら信じてもらえるか? 真実を伝えられるか?」と、現代に戻った登場人物たちの“その後”まで描きかったと説明。
そして「現代社会は、“情報に踊らされている感”というか、何が本当で何がうそか、選択するのがすごく難しい世の中だと思っていて。そういったメッセージを第9話、10話を通して描きたいと思ったんです」と作品への熱い思いを語ってくれた。
物語はいよいよ最終回を迎える。荒廃した世界を知る直哉らは、一体どんな未来を選び、そして生きるのか。愛すべき5号車の面々が歩む“その後”をじっくりと見守りたい。
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