長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は「東京パソコンクラブ〜プログラミング女子のゼロからゲーム作り〜」(毎週金曜夜0:00-、BSテレ東)をチョイス。
TVerをポチポチ漁っていたらパッと目に入って来た『東京パソコンクラブ』、何よりタイトルが良いですね。私だってパソコンひとつで仕事をしているWEBライターなのだから東京パソコンクラブの一員であることは間違いないし、もしかしたら俺が出演しているんじゃないかと思って再生したのだがそんなことは無く、乃木坂46の弓木奈於、金川紗耶、吉田綾乃クリスティーの3人がプログラミングに挑む(ナレーションとして佐藤璃果も出演)という番組で、私の付け入る隙など当然無かったのであった。
もうちょっとパソコンパソコンした番組であるかと思いきや、パソコンやプログラミングをモチーフにしたデザインが統一されていたりはするものの、尺の約半分を街ブラに割いていたりと至ってカジュアルな構成。演者の3人が挑戦するプログラミング自体はあくまで初歩的な内容に徹しており、やはり現役アイドルの魅力を前面に押し出した番組であると言えるだろう。人並み以上にプログラミングをかじっている人には少々物足りないかもしれないが、情報系の高校に通い3年間C言語を学んだにもかかわらず生年月日から星座を出力するプログラムすら組めないまま卒業した私には本当にちょうどよく、プログラムの調整によってすごろくゲームの不備が解決していく事に素直に感動していたのだった。
これはかなり個人的な事だが、私は、人が人に何かを教えている様子がたまらなく好きだ。それも、プロ級の腕前の人がまったくの初心者に教えている、というような、両者の経験の差が限りなく開いている関係性でのソレが大好きだ。これはもう性癖みたいなもので、ASMRとして、脳に快感をもたらしてくれる。夜なんかはいつも、知らないおじさんが釣具のレクチャーとかやってる動画を聞きながら眠りにつく。理由は分からないし、喜びを言語化するのも難しいのだが、ただただ、耳と脳が気持ちが良いのである。なので、この『東京パソコンクラブ』、初心者が熟練プログラマーにプログラミングを教わるという番組の趣旨そのものが、私のドーパミンを分泌してくれるのだ。神番組と言っていいだろう。
乃木坂の3人もさすがに魅力的で、特に弓木奈於の天然っぷりには思わず顔がほころんでしまう。また、吉田綾乃クリスティーは私と同い年らしい。私は同い年の芸能人を見つけるだけで嬉しくなってしまうほどのミーハーなのだ。東京ミーハークラブを結成するのもいいかもしれない。
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