小野花梨と風間俊介がW主演を務めるドラマ24「初恋、ざらり」(毎週金曜深夜0:12-0:52、テレビ東京系)が7月7日(金)よりスタートする。同作は、ざくざくろの同名漫画を原作に、軽度知的障害と自閉症を抱える女性による純粋な恋を描いたラブストーリー。美談でも社会派でもない、不器用だけど愛おしい“今”を生きる人たちの思いを紡ぐ恋物語が繰り広げられていく。
WEBザテレビジョンでは、主人公の上戸有紗を演じる小野にインタビューを実施。出演が決まったときの気持ちや、役作り、共演の風間の印象などについて聞いた。
「障害の有無に関わらず、多くの人が共感できる」
――出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
小学6年生のときに、「鈴木先生」(2011年)という作品でテレビ東京さんにお世話になっていて、その作品があったから今の自分がいると思っているので、そういったご縁もあって初めて主演をさせていただけることに、喜びと、ありがたいなという気持ちを感じました。
――原作を読んだ印象をお聞かせください。
表現がすごく巧みだなと思ったのは、知的障害が故に、感情のアウトプットの仕方に有紗という人間の個性が出るということが前提にありながらも、障害の有無に関わらず、多くの人が共感できる部分にフォーカスが当たっているところです。
有紗の恋愛感情や劣等感、生きている中での不安感というものが、普通に生きている私にもとても共感できるというところが、すごくいいなと思いました。そこを丁寧に表現していかなければいけないというプレッシャーを感じつつも、その感情の根源に深く共感できたことが、自分がこの役をできると思った所以でもありました。
実際に知的障害があって悩まれている方がいらっしゃると思うとすごくセンシティブな問題ですし、言葉を選ばざるを得ないのですが、原作を読んで、「めちゃくちゃかわいいじゃん」「そんな不器用さも有紗の魅力の一つじゃん」とすごく感じたんです。
有紗をやらせていただくにあたって、障害の有無ではなく、有紗という人間が、一生懸命必死に生きて、恋をしていく。そして何かを得て成長していく。そういう物語になったらいいなというふうに思いました。
主演としての心掛けは「毎日健やかに現場に行く」こと
――地上波連ドラ初主演ということで、何か意識されていることはありますか?
ありがたいことにそれは全くなくて、皆様に支えていただきながら必死に毎日を生きています。“主演として何か”ということは今の私にはできそうにありませんので、毎日健やかに現場に行くという、ただそれだけです。