9月18日(月・祝)よりWOWOWプライムにてドラマ「予兆 散歩する侵略者」が放送されることが分かった。9月9日(土)に公開される映画「散歩する侵略者」のアナザーストーリーを新たな設定、キャストでスピンオフ作品として製作し、映画版とは一味違った、新たな侵略サスペンスとなっている。
監督を務めるのは映画版と同じ黒沢清。2012年放送の「連続ドラマW 贖罪」以来5年ぶりにWOWOWのドラマを手掛ける。
また、脚本を黒沢とともに担当するのは映画「リング」シリーズで世界にJホラーブームを巻き起こした高橋洋。1998年公開の映画「蛇の道」以来、黒沢とタッグを組む。
黒沢と高橋の作り出す恐怖と驚愕(きょうがく)の世界に、夏帆、染谷将太、東出昌大ら、人気・実力を兼ね備えた豪華キャストが出演することも判明し、コメントが届いた。
悦子という、揺るぎのない強さを持つ女性をどうやって演じたらいいのか、自分の未熟さに葛藤する日々でした。それでも心から尊敬する方たちと共に、ずっと憧れていた黒沢監督の世界に身を置くことができて、夢のような素晴らしい時間を過ごすことができました。宇宙人に地球を侵略される、一見とっぴなお話ですが、人間という生き物を、滑稽で面白く、そして美しく描いた作品だと思います。映画と併せて、ぜひ楽しみにしていてください。
久々の黒沢組に胸踊らせながら、すてきな時間を過ごさせていただきました。過激に、そして静かに、侵略される日々を送り、毎日の景色が変わっていく。そんな日々を黒沢監督の下、夏帆さん、東出さんと共有できたことを感謝しています。
まだ完成は見ていないですが、ずっと見ていられる、ずっと見守りたくなる、そんな作品となっているような気が勝手にしています。映画と併せてこの世界に浸っていただけたら幸いです。日常が侵略された時、何が残るのか、この作品を目撃するのが自分もとても楽しみです。
敬愛する黒沢監督の下、高橋洋さんのすてきで怖い台本でお芝居できることが、うれしくてたまりませんでした。染谷さんとは久しぶりの共演になりましたが、また現場をご一緒できて、心からうれしく、力になりました。
いろいろな感慨もある中、視聴者の方々がご覧になったことのないような、新しいワクワクするものになればと、撮影をしてきました。ぜひ、楽しみに待っていてください。
――「予兆 散歩する侵略者」について。
映画版をサポートするためにささやかに企画されたものでしたが、主演三人の神がかった熱演もあって、予想外にどう猛な作品に仕上がりました。本篇が進行するすぐ隣でこんなことが起こっていようとは誰が想像できたでしょう。前川知大の「散歩する侵略者」は、こうなる可能性も秘めていたのです。
――キャストについて。
夏帆…彼女の素早さに驚きました。何が起こっても迷いなく一瞬にして行動を開始するそのさまは、日本人離れしていて観客の目をくぎ付けにするでしょう。
染谷将太…白でも黒でもないグレーゾーンを、これほど的確に演じることのできる若手俳優は他にいないでしょう。もはや成熟を通り越して老かいの域に達しています。
東出昌大…これほど妖艶な演技を見せてくれるとは思ってもいませんでした。何かが彼の上に舞い降りたのか、それともしたたかな計算か、分からないところが魅力です。
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