アニメ「【推しの子】」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほか※ABEMAで地上波同時配信、ディズニープラス・DMM TVほかで見放題配信)の第1期最終回となる第十一話「アイドル」が、6月28日に放送・配信された。第十一話では、ルビー(CV:伊駒ゆりえ)ら新生「B小町」による「ジャパン・アイドル・フェス(通称:JIF)」での初ステージの模様に加え、アクア(CV:大塚剛央)の2.5次元舞台の出演が決まる様子が描かれ、新たな展開に向けたエピソードも叙述。さらに、放送後すぐに第2期の制作が発表され、SNSでは大きな話題となった。(以下、ネタバレがあります)
同作は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2020年から連載されている赤坂アカと横槍メンゴによる人気漫画が原作。非業の死を遂げた主人公の青年が前世の記憶を持ったまま、“推し”ていたアイドルの子どもに生まれ変わるも、数年後に熱狂的なファンに母親であるアイドルを殺されてしまい、犯人に情報提供したと思われる父親に復讐(ふくしゅう)するために奔走する姿を描く。芸能界の華やかな部分とシビアな部分を描いており、斬新な設定や先の読めない展開で連載開始直後から話題を集めている。
第十一話では、新生「B小町」のステージが始まるが、センターの有馬かな(CV:潘めぐみ)の気持ちはどこか冷めていた。ステージ上から見た客席のサイリウムの色はインフルエンサーであるMEMちょ(CV:大久保瑠美)の担当カラーの黄色が圧倒的に多く、ルビーの担当カラーである赤も想像以上に多い。かなは、2人の人気を実感しながら「MEMちょがセンターだったらお客さんはもっと喜んだだろうな」と考え、心からライブを楽しんでファンを魅了するルビーをうらやましく思う。
パフォーマンスしながらも自分の存在価値を見失いそうになる中、かなは客席に自分の担当カラーである白のサイリウムを見つける。それを振っていたのは、赤、黄色、白のサイリウムを持ち、真顔でキレキレのヲタ芸を披露しているアクアだった。澄ました顔で踊るアクアに吹き出しながらも、かなは「アイドルをやっている間にアクアのサイリウムを真っ白に染め上げてやる」と決意し、吹っ切れた表情でパフォーマンスを終える。
一方、アクアには2.5次元舞台のオファーが舞い込む。アニメも大ヒットしている人気漫画「東京ブレイド」の舞台化企画で、アイ(CV:高橋李依)が恋に落ちたと思われるワークショップを開催していた劇団「ララライ」が関わる作品ということもあり、アクアも出演することに。同作では、ヒロインキャラを黒川あかね(CV:石見舞菜香)、相棒キャラをかなが演じる。2人は互いをライバル視しており、世間も“かつて天才と呼ばれた子役”と“今まさに天才と呼ばれている役者”の共演に期待が高まる。
そして、くしくも今際の際にアイが発した「ルビーはアイドル。アクアは役者」という言葉が現実になった一方、アクアが芸能界にいるアイの死に深く関係する人物を探す決意を新たにしたところで物語の幕が引かれた。
SNS上では、かなのかわいさを称える書き込みや、アクア、かな、あかねの三角関係に関するコメント、かなとあかねのバチバチのやりとりに対する感想、アクアの真顔のヲタ芸に思わず笑ってしまったというつぶやきに加え、発表された第2期制作に関しても「待ちきれないっす」「2期ありがとうございます」「続きが早く見たい」など喜びの声が殺到。Twitterのトレンドでは「#推しの子」「#推しの子最終回」「#推しの子2期」が第1位から第3位を独占する瞬間もあり、大きな話題となった。
◆文=ザテレビジョンアニメ部
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