華の言葉を経たみちの選択
そんなみちに、これまでもたびたび恋愛の“名言”を繰り出してきた華が再び名アドバイスを。「陽ちゃんと結婚してた時間は無駄だったのかな」とつぶやくみちに、華は「そんなこと考えても意味ないですよ」とバッサリ。
そして、こう続けた。「結婚しなきゃ分からないことってありませんか? 相手の親のこととか、お金のこととか、それこそ夜のことだって。一緒に過ごした日が何だったのかなんて、そんなこと考えだしたら、誰とも会わず、孤独に生きるしかないんです。だからそんな悲しいこと、考えちゃダメですよ」。
ラストは「夫婦でいる意味なんて、きっとずっと分からない。でも、今なら分かることがある」というみちのモノローグで締められた。
つらいこと、悲しいことの一方で、分かったこともたくさんある。新名に惹かれたが、今の自分がいるのは陽一との出会いと時間があったから。陽一が変わろうとしてくれていたのも確かだ。
離婚という選択を一度はしたが、みちの“未来”にいるのは陽一だった。第1話ラストでタイトルの文字が出る前に、「あなたしかいない」と出たことが思い起こされる結末。
みちの選択は視聴者からさまざまな反響を呼んだが、みちの姿を通して「夫婦とは」を考える糸口になったのではないだろうか。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
ポニーキャニオン
発売日: 2023/11/22