ディズニー&ピクサー最新作「マイ・エレメント」監督が語る、“火”と“水”をキャラクターにすることで生まれる面白さ
ディズニー&ピクサーの最新作「マイ・エレメント」が8月4日(金)に劇場公開される。カラフルで美しいエレメントの世界を描いた本作には、火の女の子・エンバーと水の青年・ウェイドという正反対コンビが登場するが、この火と水がキャラクターになった本作ならではの大きな特徴についてピーター・ソーン監督が語った。
ピクサー作品での“正反対コンビ”が新たに誕生
ピクサー作品において、“正反対コンビ”が協力して冒険に立ち向かっていく姿は今までも多く描かれてきた。「モンスターズ・インク」シリーズでは、温厚で謙虚な努力家のサリーとお調子者でおしゃべりだが、そそっかしいマイクの見た目も性格も正反対の大親友コンビ。
また、“頭の中の世界”を描いた「インサイド・ヘッド」では、ハッピーな楽しい感情のヨロコビととにかくネガティブな感情のカナシミは、その性格も境遇も正反対なコンビ。彼らは正反対だからこそ、互いの足りないところを補い合いながら協力し壮大な冒険を繰り広げていく。
そして、本作で“正反対コンビ”として新たに活躍するのが、アツくなりやすい性格の火の女の子・エンバーと、涙もろくて優しい性格の水の青年・ウェイド。本来、水は火の温度を下げて消すことができ、火もまた蒸発させることで水を消すことができるが、こういった“お互いを消せる”ほどの正反対なキャラクターを描いたことについて監督は、「火と水のように、お互いを消すことができる関係性の間には緊張感が生まれ、土や風との間にはないような、目に見える形での葛藤が生まれるんです」と解説。
文字通り、お互いを消すことができる特性をもったエンバーとウェイドは触れ合うことすらできず、“ふたりの距離は近くて、遠い”という本作のキャッチコピーが物語るように、今までの正反対コンビの中でも異色のコンビとなっている。
[HEAD「マイ・エレメント」あらすじ
本作では、性質も性格も正反対なふたりが、“奇跡の化学反応”を起こす物語を描いている。家族のために、火の街から出ることなく、父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていたエンバーは、ある日偶然自分とは正反対で自由な心を持つウェイドと出会う。
ウェイドと一緒に初めて世界の広さに触れたエンバーは、次第に火の世界の外へひそかな憧れを抱くようになっていき、ふと自分の新たな可能性を考え始める。しかし、この街にはたったひとつ、“他のエレメントとは関われない”というルールがあった。
なお「トイ・ストーリー」などピクサー過去作はディズニープラスで配信中。