ファイルーズあいが悪役王女に! 『ラス為』ヒロイン役で「芝居の高低差と“声の圧”にこだわりました」

2023/07/06 12:00 配信

アニメ インタビュー

TVアニメ『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』©天壱・一迅社/ラス為製作委員会2023


――役作りのために、参考にしたことはありますか?

これまでにも、意地悪で冷酷なしゃべり方をするキャラクターを演じたことがあるんですけど、その際に受けた演技指導を思い出して。そこに好きな悪役キャラの喋り方を取り入れていって、外道プライドのお芝居のプランは固めていきました。

――ベースになる芝居があって、そこにさまざまな悪役像を追加していったと。

もう一方のお芝居に関しては、これまでに演じてきた清楚系キャラクターの音声を聞き返して。そこでいただいた、「ファイルーズさんはもともとの声の圧がすごいから、圧を抜くことを意識して」というディレクションを意識して、お芝居を固めました。普段のやり取りのなかでは圧を抜いたやさしい口調で話して、ここぞというときはドンと出す…といいますか。先ほどとお話が重複してしまいますが、この調整が、今回の役作りのなかでいちばん難しかったです。

人間ドラマとしてもすごく共感できる、見応えのある作品に仕上がっています


――タイトルにもあるとおり、本作は主人公のプライドが民のために尽くす(人々を悲劇から救うために奔走する)物語ですが、ファイルーズさんご自身も、お仕事以外で「尽くしている」ものはありますか?

公式プロフィールに書ききれないくらい、いろんな趣味があって。それに時間を費やしているんですけど、今は特に、お絵描き、映画鑑賞、麻雀、ガーデニング、ペットのネズミを愛することに命を尽くしています。それと、これは今後、挑戦してみたい夢なんですけど、いつか自分でも小説を書いてみたいな…と思っています。

『ラス為』に限らず、これまで声優として、いろんな作品に関わらせていただいて。原作者の先生や、アニメの制作に携わる大勢の方とお話をさせていただくなかで、私自身も「何かを生み出す仕事をしてみたい」という気持ちがどんどん大きくなってきて。今はまだ難しいですが、いつか「自分自身で作品を生み出す」という活動にも挑戦してみたいです。

――そうして手掛けられた作品がアニメ化され、ご自身も出演…ということができたら楽しそうですね。それでは最後に、読者の皆さんに向けて、ひと言お願いします。

本作は悪役令嬢が主人公という、最近人気のジャンルの新作アニメですが、プライドが国を統治していくなかでさまざまな悩みを抱えたり、問題を解決するために苦労したりと、人間ドラマとしてもすごく共感できる、見応えのある作品に仕上がっています。ひとりの女の子が王女となって、人々を幸せにしていこうとする姿からエネルギーを感じ取ってもらえるとうれしいです。

(取材・文/ソムタム田井)