シンガーソングライター・樋口了一が、初主演を務めた映画「いまダンスをするのは誰だ?」が、10月7日(土)より新宿K‘s cinemaほか全国で順次公開されることが決定した。
パーキンソン病当事者が主演する映画は日本初
今作は、仕事一筋で家庭を顧みなかった主人公(樋口)がある日、40代で若年性パーキンソン病と診断されたことで出会った人たちや、「ダンス」を通じて自らの生き方を見つめ直していくストーリー。
監督・脚本・原作は、「ノー・ヴォイス」(2013年)、「あまのがわ」(2019年)の古新舜(こにい・しゅん)氏。樋口の他、小島のぞみ、山本華菜乃、塩谷瞬、IZAM、吉満寛人、渋谷哲平、新井康弘、椿鮒子、むかい誠一、岡村洋一、森恵美、西田聖志郎、澤田拓郎、あべみほ、静恵一、今安琴奈、杉本彩が出演する。
「水曜どうでしょう」(HTB)のテーマソング「1/6の夢旅人2002」や「第51回日本レコード大賞」優秀作品賞(2009年)を受賞した「手紙~親愛なる子供たちへ~」で知られる樋口だが、自身も2006年ごろからギターが弾きにくく、声も出しづらくなるといった体の不調を感じ始め、その原因がパーキンソン病だと2009年診断された。現在も定期的にライブを行うなど、故郷の熊本を拠点に病気と闘いながら音楽活動を続けているが、パーキンソン病当事者が主演する映画は日本初となる。
デビュー30周年記念アルバムを発売
今回、初の映画主演について樋口は「難病の中年サラリーマンの、みっともなくてなりふりかまわない真っすぐな気持ちを込めた人生というダンス」であるとコメント。
また、樋口を役者として主演に起用した古新監督は、「生活のリアルな仕方や、仕事での苦労、自分との葛藤。パーキンソン病当事者の樋口さんだからこそ表現できる表情や心の声を臨場感あふれる演技で披露されています」と語っている。
樋口は、1993年のメジャーデビューから今年で30年という節目を迎え、現在も病気と闘いながら楽曲制作やライブ活動を継続的に行っており、8月16日(水)にはデビュー30周年を記念したニューアルバム『いまダンスをするのは誰だ?』を発売。また、9月9日(土)より各地で開催される「どうでしょうキャラバン2023」への参加も発表されている。