一方、40歳の誕生日を迎えた瞳子は、若手キュレーターを育てるという新しいプロジェクトを任されることになった。キュレーター志望の有栖が高校時代に出したアートエッセーコンテストの文章を読んだ瞳子は、有栖にプロジェクト参加の声を掛けた。
その条件は、ちゃんと父親に妊娠を明かすことだった。まだ言えていないことを見抜いていた瞳子。
有栖は18歳という成人だから自分で決めて進む覚悟をしていたのだが、瞳子は「政府も余計なことしてくれたものよね。こういう勘違いが出てくるんだから。法律があなたを本当の大人にしてくれるとでも思ってるの?」とピシャリ。そして、娘にだまされている父親のことを心配するのだった。
そこで有栖は本心を打ち明けた。「今言ったら、おろせって言われるかもしれない。親が子どものことを心配したら、そう言ったって不思議じゃないじゃないですか。それでもし…私の気持ちが…少しでも気持ちが揺れたらどうしようって。少しでも揺れたら、生む資格なんてないんじゃないかって」。そのため、父親が覚悟をするしかなくなる時期に話すと決めたのだった。
有栖の不安を抱きながらも決めた覚悟を聞いて何も返せなかった瞳子だが、後日、有栖が睡眠不足で倒れて病院に運ばれてきたと、親友で産婦人科医の薫(松本若菜)から連絡を受けた。
アパートに戻った有栖の元に駆け付けた瞳子は、在宅バイトに気付き、すぐに調べてその運営会社がブラックだと指摘。だが、部屋を見渡すと、キュレーターになるための勉強や、赤ちゃんを迎えるための準備も頑張っていたことを知る。
すると、瞳子のおせっかいが発動。「今日からうちで一緒に暮らします」と驚きの提案をするラストとなった。
大人だと言いつつ、まだ高校を卒業したばかり。覚悟する強さがあっても、気持ちが揺れる恐れもあるし、社会をまだ知らない部分もある。そんな危うさに寄り添ってくれる瞳子との出会いがあってよかったと思える。放送中にタイトル略称の「#エイフォー」がトレンド入りし、視聴者からは「瞳子さんの醸し出す穏やかだけどデキるキャラに惹かれます」「瞳子さんっていい人過ぎじゃん!」「瞳子さん、バチくそかっけー」など反響が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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