福原遥と安田顕の演技にもらい泣き
妻の真理(美村里江)が亡くなってから、男手一つで有栖を育ててきた市郎。
冒頭で、消防士の市郎が火災現場で1組の親子の命を救った一方で、妻が急性心筋梗塞で倒れ、11歳の有栖がたった1人で看取ることになったこと、父娘2人暮らしとなって思春期の娘と心の距離ができてもただ幸せを願ってきた様子が描かれた。
それだけに突然の告白に動揺し、心配する親心は痛いほど分かる。有栖のためにと持参していたお総菜は愛情の証だ。
父親の思いをあふれさせた安田顕、未熟なところは大いにあるがお腹に宿った命も大切なんだということを振り絞りだした福原遥。2人の迫真の演技に心を揺さぶられた。
感情的になって言ってはいけない言葉を発してしまった有栖と市郎。父娘の行く末が心配だが、瞳子の存在がきっと力になってくれるはずだ。
その後の場面で、許可を得ずに友人を家に招き入れた有栖を瞳子はきちんと叱った。そんな大人として時に厳しく、でもおせっかいなまでに優しく寄り添う瞳子の行動で、ラストでは有栖に笑顔が戻った。2人の笑顔が続いてくれることを願うばかりだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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