コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家の小雨大豆さんがTwitterに投稿した『うさぎとかめ』だ。
この作品は童話の『うさぎとかめ』のお話をモチーフにしたお話。うさぎにどんくさいと馬鹿にされ、怒ったかめはかけっこで勝負をしようと言い出し、そこでうさぎが目にしたかめの執念とは…。
2023年7月6日に『うさぎとかめ』がTwitterにアップされると、「かめ、怖い…」「かめさんのキャラが変わってて面白い」などのコメントが殺到し、さらに4万以上のいいねを獲得している。
ある「うさぎ」と「かめ」が言い争いをしていた。うさぎがかめに対して「どんくさい」と言ったことが原因で、怒ったかめはうさぎに「かけっこで勝負だ!!」と戦いを挑んだ。
まさかの申し出に「え!? 走力で勝負すんの!?」と動揺するうさぎ。何か策略があるかと思えば、かめの速度はとても遅く、瞬時にうさぎは「なめられてる」と感じた。
しかし、かめは「油断していたら追い抜いちゃうぞ」とやる気満々。「コツコツなら誰にも負けない 負けられないんだ」と前置きしたかと思えば、表情はリアルなワニガメに変貌し、「一族の恥辱が雪がれるまで この歩みは決してとめぬ」「必ずやこのあぎとで分からせる」と長年の恨みを淡々と語る。
うさぎは「えらいお方に喧嘩売ってもうたなあ」と、震えながら自分の行動に後悔する。そしてかめの強い執念から逃げることができず、うさぎとかめの勝負はそのまま続行されたのだった…。
リアルな描写でかめの執念を描いたことが読者にインパクトを与え、「並々ならぬ執念と狂気が怖い」「狂気に満ちてる亀めちゃくちゃ好き」などの声が多数上がっている。
多くの反響が寄せられた『うさぎとかめ』を描いた小雨大豆さんに、同作を描いたきっかけなどを伺った。
――『うさぎとかめ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
童話をモチーフにした話を描いてみたかったからです。
『うさぎとかめ』に関しては、前々から亀の勝負どころのチョイスが違うだろという気持ちがありました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
ギャップを出すため、動物のリアルな描写にこだわりました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
リアルなうさぎが可愛らしく描けたのでお気に入りです。
――3ページ目のうさぎとかめの描写がリアルになっており、それによってシリアスさが増しているように感じました。他の作品でも動物がたびたび登場しますが、動物を描く際に意識していることがあれば教えてください。
集めたフィギュアや資料とにらめっこしつつ、リアルさの追求と自分の絵柄に落とし込むときのバランス感を試行錯誤しています。
――他にアレンジしたい昔話や構想などがあれば教えてください。
今もっとも力を入れて描いている「月歌の始まり」という自主連載の漫画が桃太郎をモチーフにしています。よろしければそちらも見ていただけると嬉しいです!
――今後の展望や目標をお教えください。
健康を維持して毎日欠かさず描くことです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
これからも頑張って描いていくのでよろしくお願いします!
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