映画「尾かしら付き。」が8月18日(金)に公開される。本作は佐原ミズの人気コミックが原作。お尻に尻尾が生えている少年・宇津見快成と、彼の秘密を知ってしまう同級生の樋山那智が、“みんなと違う”ことに戸惑いながらも心を通わせていく物語だ。快成役を演じるのは舞台『刀剣乱舞』や「進撃の巨人」-the Musical-などで知られる小西詠斗、那智役はユニバーサルミュージックで行われた初の女優・モデルオーディション「"ニュー・ヒロイン"オーディション」にて最優秀賞を受賞した大平采佳が演じる。互いに映画初主演となる。快成役の小西へのインタビューを行い、初の映画主演の意気込みや、尻尾のある少年という快成の役作りなどについて聞いた。
映画初主演にびっくりするも「うれしさが大きかった」
──『尾かしら付き。』の原作や映画の脚本を読んでの印象・感想を教えてください。
僕は快成のように尻尾が生えているわけではないけど、人と違うところやコンプレックスは誰しもが持っていると思うし、周りと違うと排除されてしまう感じはわかるなと、快成に共感しながら読みました。特に学生の頃って、周りと一緒じゃなきゃいけないとか、周りと違うとバカにされちゃうとか、そういうことってすごくリアルにある。快成の尻尾はそれを象徴しているんだなと思いました。そこに那智が出てきて、快成も少しずつ変わっていきます。そんなふたりを見て、僕は那智みたいな人間、那智みたいに人を応援できる人間になりたいなと思いました。
──小西さんは今作が映画初主演となりますが、最初に映画『尾かしら付き。』出演の話を聞いたときはどう思いましたか?
いや、びっくりですよね。僕、映画が大好きで、ずっと映画に出たいと思っていたんです。そしたらなんと主演で。自分は俳優としてまだまだ未熟なので「大丈夫かな」という不安もありましたけど、それよりもうれしさが大きかったです。
──ずっと映画に出たかったということですが、特に「こんな役をやってみたい」とか「こういう作品に出たい」といった憧れはありましたか?
普通の男の子の役をやりたいなと思っていました。親と喧嘩したり、学校生活で悩んだり、そういうリアルな男の子を演じたいなと。
──そういう意味では『尾かしら付き。』での宇津見快成は、お尻に豚のような尻尾が生えているという点ではリアルではないものの、演じてみたい役には近かったのでは?
そうですね。演じてみたい役に近かったですし、僕とも似ているところが結構ありました。
周りを気にしてしまう性格が、役との共通点
──自身と似ているところもあるとのことですが、宇津見快成というキャラクターをどのような人物だと捉え、どのように演じましたか?
周りの人間には何も期待していなくて、全部諦めちゃっていて、誰にも理解されない。この映画は、そんな快成が那智と出会ってちょっとずつ変わっていく成長物語だなと思って。だから初めはとにかく誰にも何も期待していない様子を、目の動きや話し方から表現できたらと思って、光のない感じをイメージして演じました。那智と出会ってからは、少しずつ変わっていく。といっても、快成はすごく不器用なのでうまくはいかないんですけど…ちょっとずつ変わろうとしている。その細かな心情を一つ一つ丁寧に演じようと思いました。
──ご自身と似ていると思ったのは、具体的にはどのようなところですか?
僕もコンプレックスは昔からめちゃくちゃありますし、昔から周りを気にする性格だったので…まぁ今もそうなんですけど。人前に出るのも苦手で。今、何でこの仕事しているのか不思議なくらい(笑)。学生の頃は発言したりするのも苦手だったので、そういうところが似ているなと思いました。
──では、演じるうえではどちらかといえば演じやすかった?
まぁ、どちらかといえば演じやすかったとは思いますけど、難しいところもたくさんありました。
──撮影で特に難しかったところや、苦労したところを挙げるなら?
うーん、全部難しかったです(笑)
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