映画『尾かしら付き。』が8月18日(金)に公開される。本作は佐原ミズの人気コミックが原作。お尻に尻尾が生えている少年・宇津見快成と、彼の秘密を知ってしまう同級生の樋山那智が、“みんなと違う”ことに戸惑いながらも心を通わせていく物語だ。本作で快成役を務める小西詠斗へのインタビューを行い、「人見知りを極めていた」という学生時代の話や、人と作品作りをするという俳優業についたことでの変化などを聞いた。
できるだけ静かに…人見知りを極めていた学生時代
──本作は中学生からの10年以上を描いた物語。小西さんは快成の中学生、高校生を演じましたが、小西さんご自身はどのような学生でしたか?
静かな学生でしたね。特に中学生の頃は周りの視線ばっかり気にしていて、目立つのも嫌で。授業中に発言するのも嫌でしたし、「トイレ行っていいですか?」も言えなかったです(笑)。できるだけ静かに生きていました。人見知りを極めていました。
──夢中になっていたものなどは?
野球が大好きでしたね。中学のときは野球部だったので、自分でも野球をやっていたし、プロ野球を見るのも好きでした。ずっと野球のことばっかり考えていて、あとは何もなかったです。
──小西さんは高校生のときに「男子高生ミスターコン2017」のファイナリストになったことがきっかけで芸能界に入りましたが、高校生のときはどのような性格でしたか?
あまり変わらずでしたよ。ミスターコンも友達に誘われて一緒に受けに行っただけで。性格が少しずつ変わってきたなと思うのは、やっぱりこの業界に入ってから。すごくしっかりしている同世代の方や、きちんと前に出ていく方々を見て、「自分もそうならなきゃ」と思うようになって。ちょっとずつ人前に出たり、人とコミュニケーションをとるのに慣れていった感じです。根本の性格の部分は変わっていないですけど。
気負わずに「いい意味でちょっと適当くらい」を心がけている
──それこそ快成も那智と出会って変わっていきますし、“人と分かりあうこと”が『尾かしら付き。』の一つのテーマだと思います。小西さんは人見知りでありながらも、先輩俳優たちにかわいがられている印象がありますが、人と仲良くなる、人と分かり合うために心がけていることはありますか?
昔は、特に先輩に対してはちゃんとしようと思っていたんですが、空回りしちゃっていて。意外と適当でいいんだなっていうことを最近思い始めました。あまり気負わず、いい意味でちょっと適当くらいで人に接するようにしたら、自分自身も楽になりましたし、仲良くもなりやすくなりました。
──「いい意味で適当でいいんだな」と思わせてくれた存在はいますか?
舞台周りだと、高橋健介くんとか立石俊樹くんかな。歳上ですけど、おふたりとも年齢を気にせず一緒に話ができる感じがあって。すごく大きな存在です。
──舞台にしろ、映像にしろ、作品ごとにカンパニーやチームが変わっていくと思うのですが、新しい作品や新しい現場に入るときに意識していることはありますか?
こう思えるようになったのも最近ですが…お仕事とは思わずに楽しみながらやる。どうやったら楽しめるかなということを考えながらやるようにしています。元気に楽しく!
公式サイト:https://okashiratsuki-movie.jp/
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