フットボールアワー後藤輝基が「ライバルだと思う」意外な芸能人を告白「僕と同じ高校に通ってたんですよ」

「お笑いストリートファイト」のスタジオゲストを務めるフットボールアワーの後藤輝基、日向坂46の佐々木久美、INIの池崎理人撮影=小島浩平

ABEMAの新番組「お笑いストリートファイト」全8話が、8月9日より放送開始となる。人気芸人で編成されたチームが街を練り歩き、ほかのチームと出会ったら、その場で出されたお題に対しお笑い対決を行う同番組。約30年前、心斎橋筋2丁目劇場軍団率いる千原ジュニアが、当時火花を散らしていた小籔千豊らうめだ花月軍団と大阪・ミナミではちあわせた際、「お笑いストリートファイト、やりましょか」と吹っ掛けたという逸話が元ネタになっている。
ストリートファイトの模様をスタジオで見るのは千原ジュニアのほか、フットボールアワー後藤輝基日向坂46佐々木久美INIの池崎理人(崎はたつさき)の4名。今回収録直後の後藤、佐々木、池崎にインタビューを実施。全8話を視聴した感想や印象に残ったシーン、さらに、番組の着想が2丁目軍団とうめだ花月軍団のライバル関係から生まれたことにちなんで「自分にとってライバルだと思う人」などについて聞いた。

ストリートならではのお笑いが生まれた


――まずは「お笑いストリートファイト」をご覧になった感想から聞かせてください。

池崎:面白過ぎたというのが率直な感想です。ストリートでネタを披露するというコンセプトが斬新ですし、ルールや制約がほとんどない中、笑いで相手を倒すなんて、絶対に難しいだろうなと思いながら観ていました。

佐々木:私はジュニアさんのガチお笑いストリートファイトの話をテレビなどで聞いていたので、それが現実に行われることに、ドキドキしていました。皆さんが街を歩き、出会ったらガチでお笑い対決をするというのが、観ていて本当に楽しかったです。何よりジュニアさんがすご過ぎます。すべての現場に駆けつけて、その場でお題を考えているところを見て、まさに伝説のストリートファイターだなと思いました。

後藤:参加した芸人さんたち、一人ひとりの切り口の違いが明確に出たように感じました。ロケが長丁場で大変だったかと思いますが、それに負けることなく、個性を見せてくれたという印象です。そして、何よりもジュニアさんですよね。僕もジュニアさんとお仕事をさせていただくようになって長いですが、つくづく「お笑いが好きな人やなぁ」と。現場で芸人さんの様子を見ながらお題を考えるって、お笑い界の中でもできる人は限られてる。視聴者さんとしては、芸人の「答え」に注目する方がほとんどでしょうが、ジュニアさんの采配にも注目してほしいですね。

――どんなシーンが印象に残っていますか?

後藤:大喜利というのは通常、スタジオや劇場など環境が整ったところでやるものですが、ストリートはそうではありません。外ならではのことが起こる…というのが一つポイントで、実際に、くっきー!さんが外だからこそ起こる出来事をそのまま利用して…みたいなシーンも今回ありました。

佐々木:福田さんチームとクロちゃんさんチームが戦った場所が、かなり衝撃的でした。その対決の中で結構なパンチラインも出ていて、印象に残っています。

池崎:最後に行われた大人数同士での決勝戦ですね。個人戦もあり、二人で連携しての大喜利もあり、団体戦もありで、すごく見ごたえがありました。

――番組は、30年前に大阪・心斎橋で起こった逸話が発端になっています。後藤さんが若手の頃も、ジュニアさんたちの時同様に芸人同士がバチバチだったのでしょうか?

後藤:さすがに「おう、今からストリートファイトしよか!?」みたいなことはなかったですね(笑)。ただ、お笑いのライブで、他のコンビがネタをやっている姿が舞台裏のモニターで流れる時は「誰が笑ってやるか」みたいな気持ちで見ていました。今でこそ、楽屋でもみんな仲良しでやっていますけど、我々の若い頃は、それくらいギスギスしていました。芸人同士認め合っているようで、張り合っていた時代でしたね。

出演依頼が来たら学生ぶりに仮病を使います(笑)


――第2弾が実現するかもしれないとのことですが、もしも次回、スタジオゲストではなく、ストリートファイトをする側としてオファーが舞い込んだらどうしますか?

佐々木:もし出演させていただけるのであれば、自分のアイドルという立場を存分に活かしていきたいです。

後藤:お、出る気はあるということでよろしいですか?

佐々木:違います!違います! なるべく観てる側が良いです(笑)。

池崎:僕も本業と違い、できることが限られると思うので、観る側を希望します(笑)。

――後藤さんはいかがでしょうか?

後藤:学生時代ぶりに仮病を使うと思います (笑)。だってめちゃくちゃしんどいですよ、これ! ぞっとしますよ。とはいえ、観ている人からしたら、そんな“ぞっとしている具合”も、楽しみの要素の一つになると思うんですけど。

フット後藤の意外なライバル


――皆さんには、当時の心斎橋筋2丁目劇場とうめだ花月軍団のような「ライバル」はいますか?

池崎:ボーイズグループが増えているので、どのグループがというわけではなく、皆さん良きライバルというか。日々僕たちも頑張っています。

佐々木:ライバル……誰ですかね……。

後藤:山ほどいるでしょ?

佐々木:いやいやいや(笑)。強いて挙げるなら、私が所属する日向坂46の最年少メンバーの渡辺莉奈です。14歳で、私と一回り以上違うから、ピチピチ具合で負けないように勝手にライバル視しています(笑)。

後藤:僕は、お笑い抜きにすると、INIの佐野雄大くんですね。彼は僕と同じ高校に通ってたんですよ。

池崎:えっ、そうなんですか!?

後藤:そう。この前、会った時に向こうから「同じ高校なんです」と声をかけてくれて。僕がその学校の7期生で、彼が30何期生なんです。ずっとその学校出身の有名人って僕くらいだったんですけど、今それが塗り替えられようとしているわけですよ。そういう意味で、負けてられません(笑)。

――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。

池崎:8エピソードすべて見ごたえ抜群の面白い回となっているので、ぜひ見ていただけたらと思います。

佐々木:本当にガチのストリートファイトで、芸人さんたちの「こんな顔を見たことがない」というようなドキュメンタリー要素の強いシーンがたくさんあります。また、爆発的な笑いが生まれたシーンも数々生まれたので、ぜひ、8回分見逃さずに見てください。

後藤:僕はジュニアさんに注目してほしいです。ジュニアさんはこの企画の発案者であり、長時間に及ぶロケにすべて参加したはずなのに、スタジオ収録で自分が出てるロケのVTRを見てまた笑っていました(笑)。しかも、スタジオで「もっとこうしたほうがええな」「お題は違うやつのほうが良かったな」「現場とVTRで見るのとはちゃうな」と、ずっと言ってるという。そんな、ジュニアさんの異常なお笑い好き、異常なお笑い過多の人間ぶりを見てほしいですね。

取材・文=小島浩平

「お笑いストリートファイト」スタジオゲストの3人撮影=小島浩平