――今年は獣神サンダー・ライガー選手が「BEST OF THE SUPER Jr.」からの“卒業”を宣言されましたが、今回それに続いて永田選手がG1を卒業されるということで、ファンとしても寂しい思いがあると思います。ライガー選手の「卒業宣言」を聞いた際、どんなことを感じましたか?
その話を聞いたのが、ちょうど僕が4~5月のシリーズに参戦してない頃だったんです。その参戦していない間に、自分でも(今年のG1について)いろいろと考えていたんですね。
今年のG1は「出なくてもいい」というわけじゃないけど、もし出られなかったとしても、今、新日本プロレスは層が厚くて、若い選手をどんどん出してますから、そこで僕が出ることで、自分が引き入れてきた若い選手の成長が止まっちゃうかなと、ちょっと考えたんです。
ただ、自分自身「G1に出たい」とか、そういう欲はまだいっぱいあるし、タイトル戦線にまだまだ絡んでいかなきゃっていうのはそれだけの状態を築いてるわけで、すごく悩んだんですけどね。ライガーさんとは別に、やっぱり自分で考えてましたね。
ライガーさんの件は「そうか…」みたいな感じでしたけど、でも自分もやっている中で、結果的には「最後」と言ってしまったことで、やっぱりそういう世代として考えることは一緒だったんだなと。
この前ライガーさんと喋ったら、「おまえは(G1卒業は)まだ早いよ」って言われましたけどね(笑)。「練習見てるけど、おまえはまだまだやんなきゃダメだろ」って、かなり強い口調で言われましたね。「俺とは違う」みたい感じでしたね。
――新日本のみならず、ことし大きなケガで戦線離脱する選手が相次いでいて、そういった状況の中で、あらためてG1という過酷なリーグ戦に対する周囲の目もシビアになっているように思います。真夏の連戦を戦い抜くために、大会期間中に心掛けていることなどはありますか。
特に体力消耗する時期ですから、しっかり栄養を摂りますね。あとは、暑さに耐えられるようなトレーニングもしっかりしています。今はやっぱり環境も良くなったので、室内でもちゃんと空調が効いていて、効率よい練習ができる練習場が多いですけど、そういう場所は極力使わないですね。
新日本プロレスの道場というのは、まさに空調設備などのない、本当にトタン屋根の練習場で。今はさすがに暑さを遮断するような設備もできてきましたけど、それでも夏は40度以上になるようなところで。そういうところでとにかく体をいじめるのが大事ですね。
――今回「最後のG1」と宣言されていますが、優勝に向けて「新必殺技」など、何か秘策はありますでしょうか。
まあ秘策があるとしたら…、それは言えないですよね(笑)。秘策を言っちゃったら秘策じゃなくなっちゃうんで。でも準備していることはありますよ。言わないですけど。
――それでは、最後に今大会の見どころなども含めて、プロレスファンの皆さんにメッセージをお願いします。
新日本プロレスの中で、今非常に若い選手も充実してきて。やっぱり参戦する選手がバラエティーに富んでいるからこそ注目されるというのもあるので、自分のような最年長の人間が、強く戦う姿を見せることで、G1をより盛り上げたいですね。そして、栄冠もしっかり獲りに行きます!
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