大いくさを前にしても、柔らかな表情と声色を崩さず、相手の目を見て一言ひとこと迷いなく口にする。家康のそんなふるまいが、かえって覚悟の強さを物語る。その姿は、うろたえ、感情をあらわにしていた“弱虫、泣き虫”の頃とは別人のよう。
そして後に“徳川四天王”と呼ばれることになる忠臣・直政たちに「最強の武田兵を手なずけられるのは、おぬししかおらんと思うがな」「おぬしの知恵を、頼りにしておる」と、ふさわしい役割を与えていく様子は、理知的な“家康像”に説得力を与えている。
反響続々「いつのまにか戦国武将の顔に」
信長の死から一気に混とんとした戦国動乱のさなか、天下取りを狙う武将として大きく脱皮した家康に、視聴者からも反響が続々。
「頼りないプリンスが堂々とした殿に成長した。ヒゲを付けたからっていうだけじゃなく、内面の変化もよくわかる」「殿、かっこいい!」「いつの間にか、相手に表情を読み取らせない戦国武将の顔になっていた」と、松本演じる家康への称賛の声や、「四天王それぞれに意見を聞くシーンに痺れた」「これぞ殿!こんなに信頼してくれたら絶対ついていこうと思うよね」「家臣達との過去の映像もあって、時間の積み重ねの絆が感じられてよかった」といった声が上がり、SNSでは「#どうする家康」が今回もトレンド1位に浮上する反響となった。
次回は8月20日(日)に第32回「小牧長久手の激闘」を放送する。