北川景子が、8月28日に都内で開催された「連続ドラマW 湊かなえ『落日』」(9月10日[日]スタート 毎週日曜夜10:00-11:00、WOWOWプライム)の完成披露試写会に登壇。共演の吉岡里帆、竹内涼真、黒木瞳、メガホンをとった内田英治監督と舞台あいさつを行い、作品への思いや初共演の吉岡の印象などを語った。
湊かなえの長編小説を北川景子主演でドラマ化
同作は、希代のヒットメーカー・湊かなえが2019年に作家生活10周年の節目として書き下ろした同名長編小説をドラマ化。新進気鋭の映画監督・長谷部香と新人脚本家・甲斐真尋が、映画作りのために15年前に起きた“笹塚町一家殺害事件”の真相を探っていくという物語。北川が香を、吉岡が真尋を演じる他、事件の犯人として死刑囚となった立石力輝斗を竹内、真尋の師である大物脚本家・大畠凜子を黒木がそれぞれ演じる。
2023年にデビュー20周年の節目を迎える北川は、出演が決まった時のことを聞かれ「オファーを頂いた時はそんなに20周年ということは意識していなくて、すごく大好きな湊かなえさんの作品で、もともと『落日』は読んだことがあったので、オファーを頂けてうれしかったです」と振り返る。
また、初共演のキャストが多いということもあり「こんなに初めての方と豪華な座組でご一緒できるというのはすごくうれしかったですし、結果として自分の20周年というすごく思い入れのある年にこういった作品になったことは光栄だなと思っています」と、喜びを語った。
映画監督×脚本家という役どころで共演する北川と吉岡はこれが初共演ということで、吉岡の印象を聞かれた北川は「本当にすごく頭のいい方だなと。頭の中でしっかり考えて、自分の中で解釈して咀嚼して、すごく準備を真面目にされてから現場に臨まれる。話していて楽しかったですし、年は離れているんですけど、年下の人と話している感じがしないというか(笑)。すごく老成していて、しっかりしてらっしゃるし、同い年の友達ができたみたいな感覚です」と、年齢差を感じさせないほど通じ合っていたことを明かす。
ちなみに現場では役についてというよりは美容のことや食べ物、普段の仕事のスタンスなどについて話したそうで「すごい心強い友達ができたなと思ってうれしかったです」と笑顔を見せた。
吉岡「なんてすてきな方なんだろう…!」
一方、吉岡は「『友達ができた』って言われた言葉がうれし過ぎて今すごくウキウキしているんですけど(笑)。現場で初めて北川景子さんと対面した瞬間に、あまりの美しさと格好良さとオーラみたいなものに吸い込まれていて。なんてすてきな方なんだろう…!とあらためて感じて」と、北川の美貌とオーラを絶賛。
さらに「でも、目線を合わせて気さくに話してくださるんですよね。そのお人柄というか温かさ、面白いことが好きなチャーミングな一面もあって(笑)。一緒に甘い物を食べたりとか何気ない時間が私も楽しくて、もっとしゃべりたいし、分かり合えるところがいっぱいあるかなと。もしかしたらすごく運命的な出会いをした人なのかもしれない…という気持ちにすらなって。これからも大事に(縁を)育んでいきたいと思います」と運命にも似た出会いだったことをうかがわせ、北川も「育んでいきます!」と、この大事な縁をつなげていくことを誓った。
イベント後半には原作者の湊かなえもサプライズで登壇。8月22日に北川が誕生日を迎えたということで、花束を手渡した。北川は「すみません。ありがとうございます!まさか自分の花束だとは思わなくて…湊さんお花を持ってらっしゃるなとは思ったんですけど(笑)」と恐縮しつつ、「20周年でもあり、こんなに素晴らしい場所で原作の湊先生にお花を頂けて本当にうれしいです。ありがとうございます」と感激していた。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)