乃木は再びバルカ共和国に向かうが、その飛行機に野崎とドラム(富栄ドラム)も同乗していた。乃木にとって、野崎らの行動は想定内という感じだろう。
乃木の持ち物にGPS発信機をいくつも取り付け、その行き先を追うが今回も乃木の方が一枚上手。野崎ら考案の追跡や尾行を振り切って、テントのナンバー2であるノコル(二宮)との接触に成功した。
アジア系ロシア人の反政府武装組織ボスタニアが、ロシアの国境近くで会合するという情報をつかみ、そこで乃木ら別班チームがテントと接触することが出来た。
乃木がノコルの銃を奪い、他の5人と共にテントのメンバーを制圧。取り押さえようとした時、乃木が別班メンバーに発砲した。肩に銃弾を受けた黒須以外の4人は死亡。乃木は銃をノコルに渡し、危うく射殺されそうになるが、「僕は敵ではありません。ノゴーン・ベキに会わせてください」とノコルに話しかける。
「笑わせるな」と拒否されるが、「僕はノゴーン・ベキの息子です!」という言葉で間一髪、命拾いをした。「知ってる情報を全て差し出します。組織の役に立つはずです」と、別班で得た情報を持って寝返ろうと試みる。
ノコルは乃木の言葉の真偽を測りかねていたが、バルカ警察がやってくるのが見え、乃木と黒須を連れて行くことにした。
捕えられても黒須はまだこれが乃木の作戦だと信じたかった。しかし、乃木は「会いたかった」と返答し、黒須は父親に会いたいために国を裏切った乃木への怒りが爆発。
「君には分からないよ。僕がずっとどんな気持ちで生きてきたか」と乃木が黒須に伝えた時、ノコルと共にノゴーン・ベキが現れた。
第1話からずっと、誰が味方なのか敵なのか分からない展開が続いてきたが、今回の乃木の行動はこれまでになかったほどの大きな裏切りであり、予想だにしなかった展開となった。
本当に父親に会いたかっただけなのか、それともまだ何か別の考えがあるのか。乃木の行動によって事態はより混沌(こんとん)とした状況になってきた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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