中村倫也が主演を務める「ハヤブサ消防団」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の最終話が9月14日(木)に放送される。その放送に先駆け、同ドラマで太陽光発電企業“ルミナスソーラー”営業スタッフの真鍋明光を演じる古川雄大に直撃インタビューを実施した。
同ドラマは山あいの小さな集落を舞台に描かれるホラーミステリー。中村は、池井戸が自身を投影した主人公のミステリ作家・三馬太郎を演じる。
物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、ハヤブサ地区に移住するところから幕を開け、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎が、地元の消防団に加入したことを機に、連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。
田舎町という小さな異世界を舞台に、予測不能なストーリーが怒涛(どとう)のように展開されていく。今回、古川には中村の印象や演じるキャラクター・真鍋についてたっぷりと語ってもらった。
――出演が決まった時の気持ちを改めてお聞かせください。
すてきな作品に参加できることをうれしく思うと同時に、クランクインすることを楽しみにしていました。
池井戸さんの作品は「ハヤブサ消防団」で二作目となります。前回は、「下町ロケット」(2015年、TBS系)でお世話になりました。
池井戸さんのミステリー作品というのはとても珍しいので、どんな作品になるんだろうと心の底から楽しみでした。
僕自身、ミステリーやサスペンスが好きなので、この作品に参加できることがとてもうれしく、光栄です。主人公と敵対するような悪役ポジションを演じることも念願だったので、僕にとって「ハヤブサ消防団」は楽しみがたくさん詰まっている作品です。
――演じるキャラクターについて詳しく教えてください。
台本を読んだ際に、僕が演じる真鍋は、人としてはとても優秀な人だなというふうに感じました。口も達者で、社交性もあり自分の信念や思い立ったことに命を懸けるほど真っすぐな人です。
真っすぐではありますが、どこか本心が読めない人物でもあり、話している対象者に「内心、この人は馬鹿にしているのかもな?」と思わせてしまう部分もあります。ある程度、自分に自信がある分、無意識に人を見下す瞬間もあったりする人なのかなという印象でした。
視聴者の皆さんが見ている真鍋は、ただ不気味な雰囲気をまとう男という印象があるかと思いますが、真鍋はそれだけではなく、真っすぐな人でもあると覚えていただけるとうれしいです!
――ストーリー全体はどのような印象ですか?
とある事件を追っていく中で、小さな町の悪が浮き彫りになっていき、それを追い詰めていくお話になっていると思います。話が進めば進むほど、闇が深くなっていくミステリーです。
そのミステリーには、さまざまなものがとてつもなく複雑に絡み合っています。謎もすごく多いですし。この人が怪しいなという人物もたくさん登場します。視聴者の皆さんがドラマを見ながら怪しい人物を捜すように、僕も「この人かも! いやこの人かも!」と推測をしながら台本を読んでいたので、すごく面白かったです。
原作とドラマでは少し異なる部分もあり、登場人物の関係性や起こってくる出来事も変わっていたりします。もちろん原作をベースにしているので大きな軸のブレはないですが、細かい部分は少し違うので、原作ファンの方で結末を知っていらっしゃる場合もドラマを楽しむことができる作品になっていると思います。
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