――この物語は主人公・太郎がスランプに陥って、田舎に戻ったことが始まりだと思います。もし生瀬さんがスランプに陥ったらどのようにして立ち直りますか?
僕はスランプの体験がないです。そして、これからもないと思います。これがどういうことかと言うと、僕はスランプになっていることを認めていないのです(笑)。認めなければ、スランプになるということは起こりえない。
「スランプになる」というのは自己評価が高すぎるから起こるものだと考えています。自分はもっとできるはずなのに、とできていないと思うからスランプになるんです。もし、いい時があってそこから落ちたとしたら、それは自分の努力が足りなかったということだから、また頑張ればいいんです。
これはあくまで僕の意見なので、違うという人もいるはずですが、スランプなんて言葉を自分で使うことはあまりよろしくないと思いますし、ビギナーズラックやラッキーパンチは実力ではないです。もしビギナーズやラッキーパンチを体験したとしても、自分を冷静に分析し、自分の現状を知り、そこからどう自分が努力できるかが大事なんです。
僕は自分の身の丈を知っていますので、スランプというものとは一生無縁です(笑)。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
池井戸先生もおっしゃっていたかと思いますが、消防団をテーマにした作品は意外と少ないです。ドラマ自体はミステリーなのですが、消防団の方々がどういう活動をしているのかも分かるようになっています。
犯人が誰なのかを推測、考察するドラマの面白さももちろんありますが、人と人とのつながりであったり、人間ドラマもあるので、そういう部分も楽しんでいただければと思います。
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