コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家のサエグサケイさんがX(旧Twitter)に投稿した『barのバイト君とママのお話。』だ。
同作は、ちょっと仕事が遅いバイトの久志とバーの厳しいママのお話。8月12日に投稿されると、「ママが超二枚目!」「いい話だ」などのコメントが続出した。また、多くの人たちから関心を集めたようで、1万もの「いいね」を獲得している。
キラキラした世界に憧れて上京し、現在はバーでバイトをしている久志。その店のママである聡美は厳しくて、「トイレはちゃんと一回一回綺麗にして!」などの小言が絶えない。
ある日、久志の苦手なお客さんである神月さんが店に訪れた。神月さんはテキーラ・ジン・ウォッカ・ラムをビールで割るという“特製ロングアイランドアイスティー”を久志に飲ませようとする。
「こんなん飲んだら一発でKOだ…」と思いながらグラスを混ぜる久志。しかし唐突に聡美が「私まだお酒頂いてないわ~」「あー喉乾いたっ」と言いながら、そのグラスを飲み干す。聡美が機転を利かせたことによって、久志が酔いつぶれることはなくなった。
聡美ママの厳しさと優しさに対し、読者からは「現実にこんなママが欲しい」「絶対、一生ついていく」など感動の声が後を絶たない。
多くの反響が寄せられた『barのバイト君とママのお話。』を描いたサエグサさんに、同作を描いたきっかけなどを伺った。
――『barのバイト君とママのお話。』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
出版社と企業の合同SNS漫画コンテストがあって、そこに応募した作品でした。確かテーマは「私の職場のヒーロー」でした。結果、こちらの話は最終選考に残ったんですが落選し、私の別の作品(最近再投稿した【社畜のおじさんとコンビニの店員ちゃんの話。】)が最優秀賞に選ばれました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
モノクロでわかりづらいのですが、4ページ目は朝方で、ママは酔っぱらってカツラも取っちゃって、髭もちょっと生えてきている、というところはリアルさを追求したので、見て欲しいです(笑)
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
はじめに「ママは僕のヒーロー?いやヒロインです」というセリフを思いついてできた話なので、気に入ってます。ママは格好良いけど、ヒーロー?ヒロイン?とどちらもにも捉えられるように、読んで頂いた方に楽しく想像してもらえたら嬉しいなと思って書きました。
――「灰皿は2本で交換」「トイレは毎日清掃」などの指示をしていた聡美ママさんは、実体験を元にした人物なのでしょうか?
そうです(笑)
私が若い頃飲み屋でバイトした時、まさにママから口酸っぱく言われていました。今だに「トイレが綺麗な店は良い店」というのは、飲食店行った時に見ちゃいますね(笑)
――『barのバイト君とママのお話。』はシリーズ化する予定はありませんか?
完全に読み切りで考えていた作品なので、シリーズ化は考えていなかったので、スピンオフとかで別の作品だったりに登場させていこうと思っておりました。が、要望があれば続編もあり…かな?
――今後の展望や目標をお教えください。
私は性別が男でこういう作風なのは珍しいと思いますが、「私にしか描けない作品」を探って表現していきたいですね!まずはSNSを中心に、読んで頂ける方と近い存在のクリエイター、エンターテイナーになりたいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
この度はたくさんの方に『barのバイト君とママのお話。』を読んで頂き、本当に嬉しいです。これからもたくさん、私にしか描けない作品を描いていきますので、応援して頂けると嬉しいです!ありがとうございました!
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