――初の撮影現場はいかがでしたか。
緊張は普段あまりしない方なんですが、今回はやっぱりすごく緊張しました。スタッフの方や出演者の方が、みなさんとても優しく接してくださったので、緊張も和らぎ、楽しかったです。
――松下さんは事務所の先輩でもありますが、現場ではどんなお話をされましたか?
最初に松下さんが「何歳なの?」って話しかけてくださって。「14歳です」って答えたら、「若いね」ってすごく驚いていらっしゃいました(笑)。あとは私が和歌山出身で少し気が抜けると方言が出るので、「イントネーションとかどうしてる?」みたいに声をかけてくださり、お会いする前からイメージしていた通りの優しいお方でした。
――他にも撮影中に印象に残ったエピソードはありますか?
佐藤浩市さんと馬場ふみかさんと2人で雑談する場面があるんですが、カメラが止まっている時もみなさんとお話できて楽しかったです。そこで、佐藤さんに「今はデジタルカメラが主流だけど、昔はフィルムで撮影してたんだよ」と教えていただきました。
――そんな大ベテランの佐藤さんをはじめ、名だたる方々と共演されて学んだことがあれば教えてください。
学ばせていただくことばかりでした。私の演じる新人女優が佐藤さんに飲み物をこぼしてしまうシーンで、緊張で苦戦をしていたときに、周りの皆さんのお芝居を近くで見て、恥じらいやためらいを捨てて挑まなきゃいけないなと改めて思いました。
――実際に完成した映像でご自身の演技を見られていかがでしたか?
まだまだ自分が想像していた通りのお芝居は出せていなくて、もっと上手にできたんじゃないかって悔しさを感じる部分はありました。なので、これからもっともっと頑張っていきたいと思います。
――デビューのきっかけとなったオーディションは、ご自身で受けられたのですか?
母親の知り合いからのすすめで「こういうオーディションがあるんだけど、応募してみない?」と声をかけてもらったのが元々のきっかけです。私も芸能界に憧れはあったんですが、まだ将来やりたいことが明確になっていなかったので、最初は「せっかくだし、やってみようかな」という気持ちで応募しました。
――一次審査、二次審査と進んでいく中で何か気持ちの変化はありましたか?
二次審査に合格して、三次審査が進む前にワークショップがあり、そこで一緒に参加をした皆が本気でワークショップに挑んでいる姿を見て、より真剣な気持ちで臨むようになりました。
――最終的には約4000人の中から見事グランプリを獲得したわけですが、名前を呼ばれた時はすぐに実感が湧きましたか?
実感は湧かなかったです。私よりもお母さんの方がなぜか自信満々で、「梨心ならやれると思ってた」と言ってくれました(笑)。
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