北村匠海、週刊ザテレビジョン連載「take me,take you」第20回未公開ショット!

2017/07/21 20:42 配信

芸能一般

ダンスロックバンド・DISH//のボーカル&ギターを務め、また俳優として活躍する北村匠海の連載第20回、未公開ショットを公開!早朝に都内を出発して、鎌倉で撮影した海での匠海くんの姿をお楽しみください。そして、今回は、匠海くんが浜辺美波さんとW主演を務める7月28日(金)公開の映画「君の膵臓をたべたい」のインタビューをお届け。

撮影●諸井純二


映画「君の膵臓をたべたい」で演じる“僕”は、心に壁を作って生きてきた高校生。そんな彼が、膵臓の病を患うクラスメイト・桜良(浜辺美波)と出会って徐々に変わっていきます。完成した作品を見て、監督に「すごくすてきな映画でした!」とすぐに伝えに行きました。自分の出演作を見て人目を気にせず泣くのは初めてでしたけど、それはきっと、“僕”の素直な感情が出ていたからだな、と思っているんです。

撮影●諸井純二


“僕”は、中学校時代の自分と境遇が似ていて、心情が分かりやすい役でした。当時は僕も他人に興味がないわけではないのですが…周囲との壁を自ら作っていたようなところがあって…。でも、DISH//のメンバーとの出会いや、桜良のような、僕を引っ張ってくれる友達ができたことで、現在の自分があって。だから、“僕”の変化もつかみやすかったんです。具体的に演じる上では、笑顔になる微妙なタイミングや、笑い過ぎず笑わなさ過ぎず、というさじ加減に気を付けて変化を表現しました。例えば、デートシーンでの「楽しかった」と答えるまでの間(ま)とか。桜良に「無理して言ってる」と思われないぐらいの絶妙な間を自分なりに考えました。

撮影●諸井純二


僕の解釈では、彼は「好き」という感情を多分知らないで生きてきた人間だと思うんです。だからこそ友達もできてこなかったんだろうし。そんな友情も愛も知らない“僕”が、ただ無条件に「大切だな」と思える存在に出会って…その子が突然いなくなったときの喪失感を表現するのは、かなり難しかったです。でも、桜良の日記を読んで泣くシーンは…ただ自然と溢れてしまった感情でした。「“僕”にとって桜良ってこんな大きな存在だったんだ」と、演じながら僕も気付いたんです。自然にあふれた涙だったからこそ、自分で見ても泣けたんじゃないかな?と思います。

“僕”という役を演じることができて良かった。大好きな作品の一つになったと思います。

取材・文=大前多恵

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