9月15日に放送された「癒やしのお隣さんには秘密がある」(毎週金曜夜0:30-0:59、日本テレビほか※TVer・Huluでも配信)の第11話。藤子(田辺桃子)は周囲のひと騒動を機に、“蒼真(小関裕太)は何を言おうとしていたのか?」と考えて動き出す。2人の“始まり”が明かされ、クライマックスに向けて物語が加速していく。(以下、作品のネタバレを含みます)
「癒やしのお隣さんには秘密がある」とは
同作はWebコミックサイト「めちゃコミ」にて年間ランキング5位、「みんなの推し恋愛マンガ大賞」で“大人の恋愛部門”入賞を果たした同名コミックが原作。どこにでもいる普通の女性である主人公に迫るイケメン…という普通の恋愛マンガから一歩踏み出し、イケメンにとんでもない“属性”を持たせたことで話題に。
頑張り屋の主人公・蓬田藤子を演じるのは、「リコカツ」などの人気ドラマに出演した田辺桃子。W主演として、人気少女マンガ「わたしに××しなさい!」の実写化映画・ドラマを熱演した小関裕太が謎多きイケメン・仁科蒼真を務める。
周囲の言葉が背中を押す
藤子は職場の頼れる先輩・坂本省吾(武田航平)に告白され、真剣に考えることに。ユーモアがあって男気にあふれ、付き合うことになればにぎやかで平穏な幸せが訪れることが想像できる選択肢だ。
坂本はゆっくりでいい、真剣に考えて欲しいと伝えるのみで、決して藤子を急かさない。一方で、後輩の恋路には陰りが。御曹司として狙っていた先輩がお見合い結婚をすることになり、会社を辞めるという。
元々付き合いがあった藤子が先輩に話を聞くと、本人としては納得して「俺の人生は、俺だけのものじゃないし」と考えていた。1人で背負いがちの兄を見て「なにかあったら支えよう」と昔から持っていたという気持ちを明かし、「いるんだよ。こういう生き方をするやつも、世の中…」と藤子にさまざまな人生観があることを説く。
先輩の言葉を聞いた藤子は、家に帰ってからふと「仁科さんもそうだったのかな」と想いを馳せる。彼は先輩と同じく御曹司で、ベランダでの語らいでも度々家族との軋轢をほのめかす言葉を口にしていた。「思えば、私は仁科さんのことを何1つ知らない」「あのとき、何を話そうとしていたんだろう」脳裏に浮かぶのは、ストーキングが発覚した日に必死に何かを伝えようとしていた蒼真の姿。
しかしいまさら、何を話すというのか。「別にもうどうだっていいじゃん…」と、誰に向けたものかわからない自嘲がベランダに虚しく響いた。