サスペンス映画の巨匠・野村芳太郎氏が監督を務めた「八つ墓村」(1977年公開)が、9月25日(月)夜8時よりBS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)で、放送枠「よる8銀座シネマ」の“戦慄のクライム・サスペンス特集”として放送される。横溝正史氏の同名ミステリー小説を映画化し、大ヒットを記録した本作。400年以上怨念が息吹く生地を訪れた青年が、続発する殺人事件に巻き込まれる様子を描いたミステリー映画となる。
1938年に起きた大量殺人事件「津山事件」がベースになっている本作。殺された人数、犯人の服装に即したものであり、不気味で恐ろしい映像が映し出される。一方で不気味さだけでなく、謎解きミステリーを超えた怨念の実在を説く映画独自のストーリー展開も見どころとなっている。
本作では“ショーケン”の愛称で知られる俳優・萩原健一が主演を務め、探偵の金田一耕助役を渥美清が担当。ほかにも日本アカデミー賞を受賞した映画「配達されない三通の手紙」出演の小川真由美や、ドラマ「北の国から」(フジテレビ系)出演の田中邦衛、時代劇「必殺仕置人」(TBS系ほか)出演の山崎努など、名だたる俳優が参加している。
本作は、主人公・辰弥(萩原)のことを探す祖父が目の前で毒殺死したことをきっかけに、故郷の八つ墓村を訪れるところから物語が展開していく。そして未亡人・森美也子(小川)の案内で八つ墓村に向かう途中、辰弥は村の由来を知る。八つ墓村は落武者が惨殺された地で、落武者の祟りを恐れて葬り祠を立てたことが“八つ墓村”と呼ばれる所以とのことだった。
その後八つ墓村に到着した辰弥は、多治見家の城郭のような屋敷で兄(山崎)や姉(山本陽子)、叔母(市原悦子)たちと出会い、やがて八つ墓村で謎の連続殺人事件が勃発する――。