草なぎ剛が9月25日、都内で開催された映画「ミッドナイトスワン」公開3周年記念舞台あいさつに登壇。異例のロングラン上映に感謝を述べた他、2024年5月に公開される主演映画「碁盤斬り」の追加キャストを発表した。
古典落語をベースにした「碁盤斬り」は、ある冤罪事件によって引き裂かれる父と娘、武士の誇りを賭けた復讐を描く、感動のヒューマンドラマ。「第42回日本アカデミー賞」優秀監督賞受賞の「孤狼の血」などを手掛け、同作品が自身初の時代劇となる白石和彌監督が主演・草なぎとタッグを組む。
そして、この日発表された追加キャストには、格之進(草なぎ剛)の一人娘・お絹役に清原果耶、萬屋の手代・弥吉役に中川大志、彦根藩の藩士の梶木左門役に奥野瑛太、萬屋の番頭・徳次郎役に音尾琢真、町の親分の長兵衛役に市村正親、格之進と因縁のある武士・柴田兵庫に斎藤工、半蔵松葉の大女将・お庚役に小泉今日子、萬屋の亭主・萬屋源兵衛役に國村隼とそうそうたる顔ぶれが集結した。
まず、草なぎは「キョンキョン、めちゃくちゃかわいかったですよ」と話し始め、「若い頃にすごくお世話になっていて。CDに呼んでくれたんです。『オトコのコ オンナのコ』っていうね。その話でも盛り上がって。連続ドラマ『まだ恋は始まらない』(1995年、フジテレビ系)でも坂井真紀ちゃんに恋い焦がれる役で…デビューしてすぐだったし、すっごい緊張して。キョンキョンだし」と興奮。
「(今回の撮影中に)そんな話もしたんですよ。17年前にもらったTシャツがあるんですけど、キョンキョンにもらったのか忘れていて」と突然Tシャツの話を始めると、「持って行って聞いたの。キョンキョンが僕にくれたやつだったので、17年ぶりにサインもらったの。今度見せてあげるね」と、マイペースで話し続けるためMCが慌てて止める場面も。
それでも止まらず「僕は引っ越すたびにそのTシャツだけは持ってたの。たぶんキョンキョンにもらったやつだって。それが今回の撮影で一番感動した」と明かすと、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
その後、「これだけは言っておけって言われてた」とカンペを取り出し、「あぶね、怒られるところだった」と作品の概要を紹介。
「取り巻く人、みんなこだわりが強すぎるわけ。工くんなんてこだわりが強すぎて、憎たらしいやつなわけよ。本当だよ。京都に行くと憎たらしいの」と、草なぎ演じる格之進の因縁の相手となる斎藤演じる柴田兵庫について語る。
中川については、「格好良いんですよ。背も高くて、僕、背伸びしながらやってましたからね。彼もこだわりが強い。兵庫とは違うぶつかり合いをするわけですよ。僕の娘(お絹=清原)にちょっと気持ちがあったりして。僕はお父さんだからいろいろ思うところがあったりして」など、数々の見どころを紹介。
ほか、作品の内容、そして追加キャスト一人一人について語る草なぎ。熱く語りすぎたため時間がオーバーし、音尾については「音尾さんはいいカメラを持ってまして。それが欲しくなっちゃって。なんだったっけかな?」だけで終わってしまい、またも会場は笑いに包まれた。
最後に、草なぎは「今年撮った作品なので、桜が京都に咲き始める頃から、撮り終えた頃は桜が散っているくらいで、本当にとてもいい…」と締めのコメントになるかと思いきや、「花粉症で鼻がじゅるじゅるしちゃうんですけど」とまたも笑いを誘い、公開が2024年5月に決まったと聞くと「そんな先なんだね。張り切りすぎてるかな?」と照れ笑いを浮かべていた。