健斗が八重にプロポーズ「ちゃんとお姫様にしてあげるから」
煮え切らない匠に健斗は来週アフリカに戻ることを伝え、「連れていくよ、八重。結婚する」と切り出し、「安心して。ちゃんとお姫様にしてあげるから」と言って立ち去った。
また、進藤が「八重ちゃんに頼まれた」と言って、八重が持っていた合鍵を持って匠の家にやってきた。「押さえたよ、あの結婚式場。明後日の13時」と、健斗と八重の結婚式の日取りを伝えるが「俺じゃねえよ。八重を幸せにしてあげられるのは」と意地を張って関係ないという素振りを見せる匠。
これに対して感情をあらわにしたのは進藤だった。「それ決めるのはお前じゃなくて八重ちゃんなんだよ」とイラついた口調で伝え、「好きな人に好きって言えて、お互い好きで一緒にいれて、それだけでどんだけ幸せかって分かってねぇからそんなウジウジしてられんだよ」と怒りを爆発させた。
匠の家から出て行った後、進藤から「この時、俺、すげー幸せだったよ」と、匠と八重の2ショット写真が送られてきた。その時、ようやく匠は気づくことができた。八重の描いた絵のことを。
ウソ婚の最後は盛大なウソで締めくくり「たっくん、ウソだよ!」
絵に描かれていた“お姫様”。その隣に“王子様”も描かれていたが、王子が立っていたのはお姫様の左側だった。八重は“左利き”の匠を王子様として描いていて、“右利き”の健斗はそれに昔から気づいていた。「俺はずっとたっくんになりたかった」と言ったように、八重の気持ちを考えて、10年前に健斗は2人から離れることを決めたのだった。
そのことに気づいた匠は結婚式場に駆けつけるが、時すでに遅し。すでに結婚式は始まっており、八重と健斗の幸せに水を差せないと思った匠は、八重に「バーカ!姫ってのはな、生まれつきなんだよ。生まれつき!なんとかしてもらうとか、そういうんじゃねえから。覚えとけよ、八重。八重は生まれつきお姫様なんだよ。世界でたった一人の最強のお姫様なんだよ。忘れんなよ、絶対」と思いをぶつけた。
続けて、健斗に「お前まじでぶっ飛ばすからな。八重のこと泣かしたら」と言い放ち、「邪魔したな」と式場から立ち去ろうとするが、その時、八重が言った。
「たっくん、ウソだよ」
ウェルカムボードの写真は匠と八重の写真で、「Happy Wedding」と書かれている。ウソ婚に終止符を打つために、みんなが考えたサプライズの“ウソ結婚式”だった。
健斗は匠にジャケットを着せ、ウエディングドレス姿の八重は匠に飛びついて“誓いのキス”。指輪の交換も行い、ハッピーエンドを迎えた。
八重のことが好きだった健斗、匠のことを思う進藤。この2人が背中を押してくれたから匠と八重が気持ちを伝え合い、結婚に至った。そう考えると、この2人の存在はかなり大きかったと言えるだろう。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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発売日: 2024/04/12