コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、野愛におしさんの「お茶目な上司がめっちゃ褒めてくる」をピックアップする。8月6日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.9万以上の「いいね」や多数のコメントが寄せられるなど大きな反響を呼んだ。野愛におしさんにインタビューをおこなったところ、“自分らしい漫画づくり”について語ってもらうことができた。
超厳しそうな上司だが、実は…
ブラック企業を辞め、新しい会社で働き始めた青年。しかし次の会社で、早くも自分の上司である女性主任に怯えていた。女上司はシャープなフレームのメガネを身につけ、きっちりとスーツを着こなした見るからにバリバリの“できる女”。顔立ちが整っているだけに、ただ目線を流しただけで「ギロオ…」と擬音が聞こえそうなほど迫力がある。
主人公が昼休みに差し込みながらようやく作り終えた資料を提出すると、上司は静かに立ち上がって冷たい声で言葉を放った。「…新人…今 何時だと思っている」。資料が遅くなったことに対して上司が怒っていると捉えた彼は、恐怖を顔に浮かべたまま「ヒイッ!すみません!昼の12時30分です!」と、なんとか言葉を絞り出した。
彼の顔は冷や汗で青ざめていたが、上司の口からは優しさに溢れた言葉ばかりが出てきたのであった。「そう!今は昼休み!休憩削ってまで仕事をするんじゃない!」「飯食って休め!無いなら分けてやる!」と、ご飯粒を口の周りに付けながら可愛い手作りのお弁当を食べている上司。さらに休憩中のゲーム機を巡っての交流中、意外にお茶目な上司にツボって笑いをこらえていると、上司は思いもよらない行動に出る…。
「自分らしい」作品作り
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
こちらは流行りの題材、テンポ感や共感部分を使用したうえでいかに自分らしい漫画を製作できるかという練習用に制作いたしました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
やはり自分らしさですね!細かい部分ですが、作中に猫要素を出したり大きなコマでボケが中央、コマ端にツッコミ役の構図、てんやわんや状態でのエンディングと、自分らしい漫画要素を盛り込みました。
私の作品を読んでくださってる読者様から「私らしいな」と思って頂けたらとても嬉しいです!
――熱い気持ちを持った主任ですが、やはり社内的にも評価されているのでしょうか。
堀り下げた話があると良さそうですね。まだ構想途中ですが外見で損してる、みたいな要素もあったほうが今後ドラマに発展できそうと思っておりますので他の部署からは「厳しそう」等誤解があったりしそうです。
――思い立ったら突っ走るところがあるように見える主任ですが、部署内で主人公以外からはどのように受け止められているのでしょうか。
同じ部署内だと、仕事ができて部下想いで世話好き、可愛いもの好きなど色んな要素をきちんと見ていそうです。同じ部署内の人ほとんどが一度は危機的状況を一緒に乗り切った、などエピソードがあるとホッコリしますね。
――主任の性格が形成されるに至ったバックボーンを知りたくなりますが、続きや関連のお話などを書く予定はあるでしょうか。
ご好評でしたので、現在第二話を製作中です!今回も練習を踏まえての制作となりますので少々お時間いただきますが、気長にお待ちいただければと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
まだまだ漫画家としては歴が浅いので現在連載中の作品の漫画力向上のためにどういった要素が楽しんでいただけるのか、日々研究しております。
今作をきっかけに、もっともっと沢山の技術を学び今後よりいっそう楽しんでいただける漫画を描けたらと思っております。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
作品を楽しみにしてくださる皆様、いつもありがとうございます!これからも多くの方に楽しんでいただける作品を沢山作ってゆきたいと思っておりますので楽しみにお待ちいただけますと嬉しいです!