岡田将生が大切な人に言われた苦い経験を告白「言葉で伝えないと分からない」

2023/10/09 19:33 配信

映画 会見

イベントに登場した岡田将生撮影:原田健

俳優の岡田将生が、10月9日に都内で行われた映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」(10月13日[金]公開)のインターナショナルプレミアに、松坂桃李宮藤官九郎水田伸生監督と共に登壇した。「インターナショナルプレミア」と題された同イベントでは、約100人の外国人の観客を招いて試写会を実施し、試写会後の舞台あいさつで登壇者たちが撮影の裏話や観客からの質問に答えるティーチインが行われた。

岡田将生が外国人の観客の反応に興味津々


同作品は、宮藤によるオリジナル脚本を水田監督がドラマ化し社会現象を巻き起こした連続ドラマ「ゆとりですがなにか」(2016年、日本テレビ系)&SPドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(2017年、日本テレビ系)の劇場版。岡田、松坂、柳楽が演じる「ゆとり世代」と呼ばれる若者たちが織り成す人間ドラマをコミカルに描く。

登壇した岡田は外国人ばかりの客席を見て「なんか海外の映画祭に来ているような感覚なのに、『違う、違う、違う。ここ秋葉原だ』って自分に言い聞かせています」と戸惑いつつも、「海外の方が『ゆとり世代』というのをどう理解して伝わっているのかがすごく気になりますし、『(試写中の)会場が笑い声があったりしていい反応だった』とお聞きしたので、皆さんとのQ&Aがすごく楽しみです」とにっこり。

また、撮影中に感じた“インターナショナルな瞬間”について「撮影中の(合間の)待っている時間は、基本的に会話に入れない…。皆さんずっと英語でしゃべられているので。だから、すっごくにこやかに見ていました(笑)」と明かした。

岡田将生が海外進出に意欲「飛びつきます」


ほか、ティーチインでは、韓国からの留学生の「海外からオファーが来たらどうするか?」という質問に、岡田は「そりゃ飛びつきますよ」と即答。司会者から「その代わり英語(のマスター)が必要になってきますけど?」と言われると、「今日だけ話していないだけなんで。(松坂とは)普段は英語で話してますから」と答えて笑いを誘う。すると、司会者がジョークであることが伝わらない観客のために一応「ジョークですよ」と補足し会場を沸かせた。

そんな中、岡田が「どのシーンが一番印象に残ったのかお聞きしたいです」と観客に逆質問。ロシア出身の女性は「夫婦でありながら互いの感情が分からなくて、酔っぱらった時に奥さんへの愛を語ったりするなど、なかなか面と向かって伝えないところ。私たちにはない感覚なので」と語り、「演じていて違和感などはなかったのですか?」と尋ねる。

岡田は「日本人特有というか、なかなか本音を言わないというところが確かにありますね。僕自身もやはりそういう経験がありまして、『言葉で伝えないと分からない』って言われたことがあるので、それからは感謝していることであったり、思っていることは常々言葉にして相手に伝えていこうというふうにしています」とコメントした。

◆取材・文=原田健

登壇した面々撮影:原田健