カケル「ヤマトはそんなやつじゃない」
大原は人生イージーモードで、本人もレベルが違うと思ってるクラスメイトたちは言う。「芦屋もさ、いい引き立て役と思われてるんじゃないの?」「芦屋はいいやつだから舐められてるんだよ」と心無いことを言うクラスメイトたち。するとカケルは「ヤマトはそんなやつじゃないって。人見知りで無愛想だけど、モテることを鼻にかけたりしないし、人のことを見下したりしない、あいつはすごい優しくて…」と言って思いが昂ぶって立ち上がり「ヤマトのこと何にも知らないくせに勝手なこと言うなよ」と怒る。
ハッと我に返って、「俺、帰るわ」と教室を出ていく。クラスメイトは「カケル」と口々に呼んで追っていく。戻ってきていたヤマトは教室の外でカケルの言葉を聞いていたのだった。
ヤマトが勘違いされていることに黙っていられず、つい言葉を荒げるカケルに胸が熱くなった。
◆構成・文=牧島史佳
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