<「ロキ」シーズン2>MCU全体に混乱をもたらした“もう1人のロキ”シルヴィを振り返る
「アベンジャーズ」で知られるマーベル・スタジオによる最新ドラマシリーズ「ロキ」シーズン2(毎週金曜朝10:00配信 ※11月10日(金)は朝11:00配信)が、ディズニー公式動画配信サービス「ディズニープラス」にて配信中。今回は、本作の主人公・ロキとは異なる時間軸を生きるもう1人のロキ”シルヴィ”の謎に包まれたキャラクターを振り返る。
“もう1人のロキ”がMCU全体に混乱をもたらす
本作の主人公は、「ソー」シリーズや「エンドゲーム」など数多くのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に登場し、“裏切り王子”と呼ばれるヴィランでありながらも圧倒的な人気を獲得しているロキ。
シーズン1では、時空を超えたロキが、時間の流れを守る組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、枝分かれしてしまった世界の時間を修復するミッションに協力させられることに。しかし、その最中でTVAの職員が次々と殺される事件が発生。
その犯人が、別の時間軸を生きるロキの“変異体”のシルヴィだった。彼女は幼い頃にTVAに捕まって以来、ハンターたちから逃げながら生き延びてきた孤独な存在。
TVAへの復讐(ふくしゅう)心に燃えるシルヴィと、TVA側に就かされていたロキが偶然対面した際にはロキ同士の戦いが勃発。その後、ロキと“TVAに隠された謎を暴く”という同じ目的を果たすために協力することとなり、数々の危機を乗り越えて心を通わせていく。
恋人になりそうな雰囲気も見せながら、独裁的に時間軸を管理する黒幕である“在り続ける者”の存在へたどり着いたロキとシルヴィ。そして、シルヴィが“在り続ける者”を殺してしまったことで世界の秩序が崩壊し、時間軸の分岐が無数に発生してしまうことになる。
その後のMCU作品である「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(2021)、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」(2022)、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」(2023)では、この世界とは別に他の世界が並行して無数に存在するパラレルワールド“マルチバース”が登場。
プロデューサーのリッチー・パーマーが「シルヴィがあんなことをしなかったら、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の出来事は起こり得なかったでしょう」と語るように、シルヴィの行動がMCU全体の混乱の引き金を引いたのだった。
シーズン2ではシルヴィの内面によりフォーカス
ミステリアスさが加速するシーズン2では、謎の“タイムスリップ現象”に見舞われたロキが“世界の破滅”という未曾有の危機を防ぐために、うそと裏切りを駆使し奔走する。そして、混乱を引き起こした当のシルヴィは、何故か有名チェーンのハンバーガー店で働いているという意外な状況に。
MCU全作品のプロデューサーを務めるケヴィン・ファイギ氏は、「シルヴィはシーズン1のあと、自分にとって何が重要かを理解する時間があるんだよ」と意味深に語っており、これまでTVAから逃げながら孤独に生きてきた彼女の内面にもフォーカスが当てられ、これまで以上の重要キャラクターとなることが予想される。
そして、ロキ役のトム・ヒドルストンは「ロキは新たな家族を見つけた。新しい絆を作るチャンスも。最後にはその絆こそがすべてだと実感するんだ」と言葉少なに語っている。
小学館集英社プロダクション
発売日: 2021/12/16