アイナ・ジ・エンド、初主演映画公開に感慨「見てくれた人の感想をやっといただける」

2023/10/14 22:30 配信

映画 会見

映画「キリエのうた」公開記念舞台あいさつより撮影=風間直人

元BiSHのアイナ・ジ・エンドが10月14日、都内で行われた映画「キリエのうた」公開記念舞台あいさつに、共演の松村北斗(SixTONES)、広瀬すず、メガホンをとった岩井俊二監督とともに登壇した。

「感想をいただけるんだと言うのが本当にうれしいです」


「監督:岩井俊二×音楽:小林武史」による新たな映画「キリエのうた」は、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄(ほんろう)され、切なくもドラマティックに交錯していく男女4人の人生を描く。

歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエ(路花)を演じるアイナは、公開初日となる13日に本作を劇場で見たそうで「『キリエのうた』のパンフレットを見ているスーツのお兄さんが独り言で『このシーンよかったな』って言っていて(笑)、“ここにキリエいるよ”って思いながら自分も(パンフレットを)買ったんですけど、見てくれた人の感想をやっといただけるんだって」とにっこり。

「ずっと自分発信で『こんな映画なんです』って言ってきたけど、やっと見てくださった方の感想をいただけるんだと言うのが本当にうれしいです」と目を輝かせ、「よかったら今日、ツイート(ポスト)とかしてくれたらうれしいです」と観客に呼びかけた。

「キリエが待っているよ。癒してあげたいなって」


また、4人は先日、第28回釜山国際映画祭に参加したが、現地での反響を聞かれたアイナは「1番驚いたのは、岩井さんがすごくモテていたこと」と打ち明け、「レッドカーペットを歩いた先で『写真撮ってください』って海外の俳優の方に誘われていたり、終わったあともプリンセスみたいなきれいな女の人と2ショットとか撮っていて」と続けると、岩井監督は「ファン・ビンビンさんね」と明かし、MCを務めた笠原秀幸を羨ましがらせた。

続けて、アイナは「私はお芝居が初めてで、何もわからず飛び込んで、どうしようって思いながらも広瀬すずちゃんとか松村北斗さんに引っ張ってもらってできたけど、岩井さんに監督に連れてきてもらって本当にありがたいなって思いました」と感無量な様子だった。

さらに、本作を見た感想を求められたアイナは「劇場がみんなの逃げ場になったらいいなって思いましたね。もちろん岩井俊二さんのことが好きなファンの方が見てくださる人、映画として楽しみにしてくださっている人、いろんな人がいていいと思うんですけど、例えば仕事をめっちゃ頑張って、“よしっ、ビールを飲むか、『キリエのうた』か、『キリエのうた』に行こう!”って。みんなの1日のお疲れの場所になったらいいのかなって思いました」と吐露。

「(映画館で)キリエが待っているよ。癒してあげたいなって。そんな気持ちになったりしました」と語った。

イベントでは、岩井監督がキャストそれぞれにメッセージと花束を送る一幕もあり、アイナと対面した岩井監督は、才能あふれるアイナと仕事ができることで「心の中が大はしゃぎだった」と明かしつつ、映画初主演のアイナに作詞作曲もお願いしたことを明かし「演じるだけでも大変なのに、プラス音楽の仕事もお願いしちゃって申し訳ないなって思いながら、でも何とか最後まで作ってほしいということで『待ちますからゆっくり行きましょう』と…。いろんなものを背負わせてしまって、あまり言わなかったですけど、本当に大変なことをしちゃったなって心の中でヒヤヒヤしていました」と告白した。

◆取材・文=風間直人