UMAは知らんがUFOはいる「奇跡体験!アンビリバボー」/テレビお久しぶり#72

2023/10/20 21:30 配信

バラエティー コラム 連載

「テレビお久しぶり」(C)犬のかがやき

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『奇跡体験!アンビリバボー』(毎週水曜夜8:00-9:00、フジテレビ系)をチョイス。

UMAは知らんがUFOはいる「奇跡体験!アンビリバボー」


奇跡体験!アンビリバボー」の『UFO&未確認生物!世界最大の謎を追えSP!』を鑑賞し、自分とオカルトとの付き合いについてでも書こうとしていたのだが、いつもいつも自分の話ばかりしていても仕方がなく、魅力的な未確認物体の映像を見たあとに辛気臭い地球人の書いた文章なんか読みたくもないだろうということで、紹介された映像ひとつひとつに感想を残していきたいと思う。少し長くなりますが、是非お付き合いいただけると幸いです。

『徘徊者』

各地で目撃情報が多発する、身体から二本足だけが生えているような未確認生物、通称ナイトクローラー。大きさは1メートルから1.5メートル、小さい個体では約50センチほどと推測され、映像ではもうちょっと背が高いように見えるのだが、やっぱり足が長いと身長も高く見えるのだなあと思った。よその怪異とは一線を画す要素として、水面をも歩いてしまう。マジなのかトリックなのか、仮にトリックだとすれば、”ナイトクローラー”の伝説は00年代発祥だそうで、”みんなで都市伝説を作っている”みたいな感じがあって熱い。ナイトクローラーの姿かたちや動作は踏襲しながら、水面を歩かせてみたりと徐々に肉付けがされていく、こうして出来上がっていくのだなあ、という。

『小さきもの』

インドネシア、スマトラ島。森林地帯でバイクツーリングを楽しむライダーたちの前に、まるで子供のような姿をした、全裸の生き物が現れる。ライダーたちから走って逃げ、そのまま茂みへと姿を消したその存在は、幻の部族『マンテ族』ではないかと囁かれるが……。なんとなく『菊次郎の夏』の井出らっきょを想起するようなUMA。その容姿から、スタジオのバナナマンは爆笑していた。それにしても、変なのに遭遇したあと追いかけてくれるのはありがたいなあ、と思った。

『大都会が生み出したモンスター』

アメリカ・ニューヨークのモントークビーチで、未確認生物の死骸が見つかる。実は、このビーチで謎の死骸が見つかったのは初めてではなく……という話。報道の直後、その死骸は砂浜から不自然に消えたという事実も含めなかなか興味深く、生物化学兵器の研究所の関係までもが囁かれる、まるで映画のようなお話なのだ。砂浜で謎の死骸を見つける男女カップルの再現VTR、死骸をメチャメチャ臭がっていて面白い。それにしても、あの安い再現VTRを見るとどこか安心する。

『廃病院の怪』

アメリカ・マサチューセッツ州。治療と称し、今ではとうてい許されない手術が繰り返され、1万人以上の死者を出したと言われる精神病院の廃墟に遊び半分でやってきた男たちは、まるで人が四つん這いになっているような、黒い影を目撃する。それが、アメリカで多くの目撃例があるという”レイク”という未確認生物でないかというのだが、映像も一瞬で情報が少ないためよく分からない。しかし、やっぱり廃墟は良いですね。映ってるだけで雰囲気がある。2015年には、あの廃墟自体も無くなってしまったようだ。

『忍び寄る野獣』

ロシア・シベリア郊外の山奥。ゴリラのような見た目をした生き物がゆっくりと撮影者に近付いてくる映像で、これは怖かった。イエティやビッグフットと同じ種族である雪男”アルマス”と呼ばれる存在ではないかと考えられ、ロシア各地でも目撃情報が多数上がっているという。科学的観点からも存在が裏付けられているらしく、とにかく本当にいるらしい。それに比べて私といったら、恥ずかしげもなく堂々と存在している。科学で裏付けるまでもなく、誰の目に見ても明らかであるほど、存在している。

『伝説の巨大生物』

アメリカ・シャンプレーン湖で、巨大生物の存在を示す写真が撮影された。ネッシーにも似た、首長竜のような見た目の未確認生物”チャンプ”だ。湖のUMAといえばネッシーだが、かの有名なあの写真は捏造だと判明しているのに対し、チャンプの写真に加工は一切されていないと証明されていると。この”チャンプ”については深く掘り下げられているので、気になる方は是非本編をチェックしていただきたい。チャンプ捜索の第一人者の女性とか出てきて熱い。

UFO、地球外生命体は確実に存在すると思っている

ここからはUFO特集。UFOの歴史についてのものや、アメリカ議会にて開かれたUFOに関する公聴会についてのドキュメンタリーも挟まっているので、そちらは是非本編で。バナナマン設楽やカンニング竹山が言うように、私もUFO、ひいては地球外生命体は確実に存在すると思っている。もし地球外生命体が存在しないのだとしたら地球ってどんだけ奇跡なんだよと思うからだ。


『虫のようなUFO』

メキシコで撮影された謎の飛行物体。まるで砂糖の粒に大量のアリがまとわりついているような見た目で、めちゃくちゃ気持ち悪い。専門家によればCG加工されたものでもないそうだ。となれば、コレに乗っている宇宙人のセンスには疑問の残るところである。

『燃えるUFO』

カナダ・ケベック州で散歩中の家族が撮影した映像。空に浮遊する物体が赤く燃え始める驚きの映像。何より、燃えるというのがポイント高い。UFOで燃えるのってあんまり見たことない。結構お気に入り。

『宇宙空間を漂うUFO』

地上からおよそ350キロの軌道上を周回するスペースシャトル・ディスカバリー号で撮影された映像。宇宙空間で撮影されているのだから本物に違いないだろう。他のスペースシャトルや、地上からも似たような飛行物体が撮影されており、そちらはオレンジ色で、芋虫のような、はたまたキャンディーのように見え、ピカーと光っていた。何にせよ、UFOはいる。

『空を飛ぶUFOの大群』

メキシコシティにて撮影された映像。白い飛行物体の大群が空に浮かんでいて、よく見ると皆光っている。それらは次第に円形を組み、さらには一列になって飛行を始める。この映像が撮影されたのは、ローマ法王がメキシコシティを訪問した日であるという。人数は多ければ多いほど楽しい、という感性を宇宙人も持っているのだろうか。

『落下するUFO』

ハワイにて撮影された衝撃の瞬間。UFOが光る何かを投下する映像。投下した先には何もなかったという。排泄にも見える。短いながらもインパクトのある映像で、これもお気に入りのひとつ。

『形を変えるUFO』

イタリア、夜空に浮かぶ丸い光。そこから細い紐状に形を変え、最後にはリングのような形になる。まるで何かを叫ぶ口のようにも見える。UFOとしてのインパクトも勿論だが、何より芸術点が高い。恐らく他のUFOからも「オシャレだなー」と思われているに違いない。

『都市に降りるUFO』

コロンビアの上空に浮かんで静止している飛行物体。円盤型をしており、いかにもUFOといった見た目。すると突然移動を始め、まるで着陸するように徐々に高度を落としながら、ビル群の陰に消えていった。メシでも食いに寄ったのかもしれない。

『屋上に出現したシャドーピープル』

最後はUMAの映像。コロンビア、カリ市で撮影された映像。建物の屋根の上に謎の黒い生き物がおり、路上の通行人たちが一目見ようと肩車をしたり、屋根に上ろうとする様子が映し出される。のそのそと動き回っていると思ったら、爆発音と共に瞬間移動をしたり、何がしたいのかよく分からない生き物である。人通りの多い市中に出没しており、目撃者も大勢いることから、ただ未確認生物を捉えた映像とは一線を画した、臨場感のある映像だ。着ぐるみなどを利用したイタズラか、それとも本当に、シャドーピープルが現れたのか……真相は闇の中である。


いかがだっただろうか。UFOは存在するとどうしても信じているために、感想も短くなってしまう。ここのところ『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズを順番に見ているのもあって、ホームビデオや携帯電話に映された怪異というものに人一倍興奮してしまうのだ。そんな義理は無いだろうが、何か不思議なものが撮れたら、ぜひ私に送ってほしい。ところで『アンビリーバボー』ではなく『アンビリバボー』が正式な番組名なんですね。知らなかった……