<ナ・リーグセレクション前編>
黒見:先発投手はメッツの千賀滉大選手を選びたいです。今年からMLBに移籍して、二桁勝利となる12勝を挙げました。防御率も2.98(9月30日現在)と素晴らしい成績でした。1年目にしてチームのエース級と言っても過言ではない結果を残しましたが、何と言ってもフォークボールの落差はすごく、ピンチになっても、三振が取れるというのは魅力です。これからも三振ショーを繰り広げてくれるのかなと思うとワクワクします。
――中継ぎ・抑えは誰をセレクトしましたか?
黒見:すごーく悩みました。ちょっとイレギュラーですがパドレスのダルビッシュ有投手でもいいですか?もちろんレギュラーシーズンでダルビッシュ投手は先発なのですが、ワールドベースボールクラシック(WBC)では抑えも行っていたので、こちらに入れたいです。MLBでもダルビッシュ投手を尊敬してお手本にしている選手がいるほど、すごい投手だと思うんです。自身もいろいろな方に惜しげもなくアドバイスをされている姿を見ると、やっぱりレジェンドだなと。観ていてとても楽しい投手です。
――黒見さんのセレクトなので、大丈夫です。次はキャッチャーをお願いします。
黒見:パドレスのオースティン・ノラ選手にします。ノラ選手は私個人の感覚なのですが、打席に入るときにベースとの距離感が好きで、すごく広角に打てるイメージなんです。逆に言うと、投手なら投げづらいのかなと。もちろんキャッチャーとしても、ベンチでいろいろな投手に声を掛けている姿を見ますし、チームの精神的支柱になっている印象があります。チームの雰囲気を変えられる選手という意味で選びました。
――打席に入るときの距離感が好きというのは、すごく斬新な視点ですね。お次は内野手。まずはファーストを。
<くろみんが気になった内野手>
黒見:ファーストはドジャースのフレディ・フリーマン選手を選びました。私が見ているドジャースの試合では、チャンスのときかなりの高確率でフリーマン選手は打っている印象があります。チャンスに強く打撃でチームを引っ張る。強力ドジャースをけん引する活躍をしている姿は格好いいです!
――フリーマン選手は.331でホームランも28本、打点も101で盗塁も23(成績は9月30日現在)とほぼ完璧ですよね。続いてセカンドをお願いします。
黒見:セカンドはマーリンズのルイス・アラエス選手がいいです。とにかく打率がすごい(9月30日現在.353)ですよね。ア・リーグ、ナ・リーグ合わせて、規定打席に達している選手で3割を超えているのは9人しかいないなか、この高打率は、圧倒的の一言です。バットコントロールはもちろんなのですが、走塁の判断もすごいと思います。これだけの数字を残しているのに非常に努力家というのも推しのポイントです。
――フリーマン選手、アラエス選手と好打者が続きましたね。サードからは次週にまたお話を聞かせていただければと思います。
黒見:ナ・リーグも素晴らしい選手が多いので、本当に一人に絞るのは難しいですね(笑)。頑張ります!