西川貴教が主催する、西日本最大規模の野外音楽イベント「イナズマロック フェス2023」の第2日目が10月8日に滋賀・鳥丸半島芝生公園にて開催された。ライブ配信アプリ「17LIVE」では、「ニシナナステーション_official」アカウントにて本イベントバックステージの模様を特別配信し、“雷神ステージ”、“風神ステージ”出演アーティストにインタビューを実施。MCはフリーアナウンサーの宇垣美里とBOYS AND MEN(本田剛文、辻元達規)が担当した。
最初にバックステージへやってきたのは、雷神ステージでのパフォーマンスを終えたばかりのFANTASTICS from EXILE TRIBE。ライブの感想を聞かれたメンバー一同は「楽しかったです!曲中の煽りでお客さんが反応してくれて。そのパワーに負けないようパフォーマンスしました」と振り返る。また、今回は新衣装でライブに臨んだということで、配信を見ていたリスナー(視聴者)からは「衣装、カッコいい!」というコメントが飛び交っていた。この衣装はメンバーの堀夏喜が提案したもので、「フェスと言うことでいつもとは違ったFANTASTICSなりのロックっぽさを表現した」とこだわりについて触れる。さらに、「来年も出てください」というリスナーからのリクエストには、世界が「スケジュール空いているメンバーだけでも出ます!」と答えるなど、前のめりだった。
ステージに出演する前にバックステージでのインタビューに答えたヴォーカルユニット・CYNHNは、2022年も『イナズマロック フェス』3日目に参加が決定していたものの、台風の影響でライブ自体が中止に。その分、今年は緊張しつつも、とても楽しみにしていたという。インタビューでは、メンバーそれぞれが個性を発揮していたこともあってか、リスナーから「かわいいー」「歌唱中とトークのギャップがいい!」というコメントが多数寄せられていた。
続いて登場したwacciは、「ずっと出たかったステージ。みなさんのあたたかさと音楽愛を感じました」と言葉にする。また、レーベルの先輩である西川への印象を聞かれたメンバーは「後輩思いで、すごく優しい」と絶賛。さらに、『イナズマロック フェス』での西川の奮闘ぶりを見て「さらに大好きになりました」と続けた。YouTubeで公開されているMVの再生回数が7,000万を突破する楽曲「別の人の彼女になったよ」については、「今の彼氏は完璧だけど、ダメな彼氏と付き合っていたときの自分が好きだった」という女友達のエピソードを聞いて誕生したという。こういった裏話が聞けるのも、バックステージの醍醐味だろう。
18歳のアーティスト・久保あおいは、風神ステージでのパフォーマンスを終えてバックステージに駆け付ける。作詞・作曲もする彼女は、落ち込んだときなど感情が動くときに曲が思い浮かぶことが多いとインタビューで回答。同じく音楽活動をしているBOYS AND MENのふたりは、「楽曲を一から生み出せるのがすごい」と彼女を称えた。
Rover、MOCA、HiDEXからなるボーカルユニット・ベリーグッドマンは、「ステージ前で気持ちを作っている」と冒頭で言っていたにも関わらず、終始トークが止まらず。急に声の大きさを競う「挨拶バトル」を始めようとしたり、お笑い芸人のギャグを随所でやったりと、バックステージはいつの間にか彼らの独壇場に。歌に加えてトークでも場を楽しくさせる、盛り上げるというのも、彼らの魅力のひとつなのだろう。
オールメディアに展開するプロジェクト「ラブライブ!」シリーズの第4作『ラブライブ!スーパースター!!』から生まれた11人組のスクールアイドルグループ・Liella!。彼女たちは「こんなに雨が降るとは思っていなくて……。本当に出られてよかった」と、まずは安堵の声を漏らす。また、野外でのライブはなかなか経験がなく、「雨の中では初めてで、逆にテンションが上がりました!」と笑顔で答えた。滋賀県の思い出に関するトークでは、兵庫県出身の岬なこが「琵琶湖のほとりで家族キャンプをしたことがある」というエピソードを披露する。どんよりした天気だったが、メンバー全員が最初から最後まで笑顔を絶やさず。そのパワフルな姿に、配信を見ていたリスナーから「元気をもらった!」というコメントが多数寄せられていた。
ここで、主催者であるT.M.Revolution・西川貴教が姿を現し、改めて、15回目の開催となった『イナズマロック フェス』について振り返った。「15年前に始めたときはステージもたったひとつ。2日間で総出演アーティストは12組、芸人のパフォーマーのみなさんは5組でスタートしたイベントが、今では3つのステージで、計150組が出演している」と、イベントが大きくなったことを感慨深げに言葉にする。また、「知事や市長、近隣のみなさんが来てくださる。みなさんからいただいた意見は横並びで全員で受けましょうというフェスは、日本中探してもそんなにない」と、地域密着型の体制であるのが特徴と続けた。なお、「来年はライブに出たいです」と懇願するBOYS AND MENの二人に対して西川は、「東京から見ていても『あっ、ボイメンすごく盛り上がっているな』と思える活動を見せてもらわないと。ぜひ頑張って欲しい!」と、愛ある厳しいエールを送っていた。
ニューミクスチャーバンド・オトむしゃにとって、今回は特別な舞台となった。それは、脳梗塞で療養していたドラム担当・Koutakuの復帰のステージだったから。バックステージでのインタビューでKoutakuは、「メンバーが待ってくれて、このステージに立つことができている」「復活のステージがあたたかいこの場所でよかった」と言葉を紡ぐ。そして、最後はメンバー一同で、「6人で再出発して頑張っていくのでよろしくお願いします」と改めて所信表明し、インタビューを締めくくった。
フォークデュオ・さくらしめじの二人は12歳でデビューしており、来年で活動10周年を迎えるという。以前から親交があるBOYS AND MENの二人は、出会った頃は少年だったのに、背丈も心も成人になっていたことに、驚きを隠せない様子だった。さくらしめじの二人は最後に「楽しかったです。また『イナズマロック フェス』に来られるように、これからも頑張ります!」と意気込んで、バックステージを後にした。
ロックバンド・04 Limited Sazabysは、本イベントに今回で6回目の出演。それだけに西川とも交流があり、プライベートでお寿司を奢ってもらったこともあるという。そんな西川に対して、初めて出演したときに「もっと持ち時間が欲しい」と直訴したことがきっかけで、気にかけてもらえるようになったというエピソードも披露した。また食に関するトークでは、メンバーのRYU-TAがプロデュースしている『麺や おがた』のラーメンについての話題に。今回、本イベントのフェス飯として『麺や おがた』のラーメンが販売されていたが、それも「言ってみたら実現した」ということを明らかにした。同郷のボイメンのふたりは、04 Limited Sazabysの「まずは言ってみる」という話に、「学びが多い」と興味深々。思い出話も含めた様々な地元トークでも盛り上がっていた。
大阪発の5人組バンド・ALL iN FAZEは、風神ステージの出演前にバックステージでのインタビューを受けることに。「イナズマロック フェス」はメンバーの全員が憧れていた舞台だが、特に裕人は学生の頃にフェスを見に来ていて、思い入れのあるイベントだという。それだけに、今回出演できた喜びも一入だったと胸の内を明かした。
ソロボーカリスト・荒井麻珠は「ライブする楽しさを改めて体感できた」と感想を吐露。インタビューでは、ハマっていることがDJをテーマにしたリズムゲーム『D4DJ』をプレイすること、息抜きも音楽を聞くことで、小さい頃からずっと音楽と共にあると言葉にする。最後は「今日初めて私を知ってくださったみなさんにも、またお会いできるように頑張ります」とメッセージを残した。
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