ふとした言葉で思い出す、“3人”で高めあった財務省時代
徴税吏員としての仕事をこなすなか、人から「結局、人間関係なんて金次第ってことだ」という言葉で財務省時代のやり取りを思い出す饗庭。
主計局調査課の一室、すっかり暗くなったなかでも仕事を続けているのは饗庭、相楽、奥林の同期3人組だ。饗庭は同期の奥林に、「毎日毎日、上司とか議員先生のためにこんな時間までさあ。そういえば俺、入省してから一回も“ありがとう”とか“お疲れさま”って言われたことないんですけど~!?」と愚痴をこぼしていた。奥林は少しほほ笑みながら「たしかに」と同意してくれるが、向かいの席に座る相楽からは「お前は礼を言われるために仕事してるのか?」と冷たい言葉が。
「俺たちの仕事は国家予算の編成だ。国民の血税の使い道を担ってるんだから、国民のための仕事だろ」と強い使命感のこもった言葉に、饗庭は「君いいねえ~…出世するよ」とちゃかす。それに対してニヒルな笑みを作った相楽が「誉め言葉として受け取ろう」と返す姿には、互いを認め合う関係性が見える。
2人の掛け合いに、奥林が「俺思うんだけど…」と切り出した。親子、夫婦、友人関係など、さまざまな場面で金銭を巡って関係が変化するのはよくある話だというのだ。相楽が「何が言いたいんだ?」と促すと、「だったら、税金の使い方次第でこの国のどこかで良い人間関係が生まれることもあるかもしれない。それで幸せになる人もいるかもしれない。俺はその人のために働くよ」と自分の考え方を明かす奥林。
相楽は、やはりクールな笑みを浮かべて「こいつだろ。上に行くべきなのは」と奥林を称える。饗庭はそんな財務省時代の2人を思い出して、複雑な表情を浮かべるのだった。
華子の言葉に、饗庭が語りだした財務省時代の思い出
同じころ、華子は係長の橘勝(光石研)から饗庭が第3係に入った頃の話を耳にする。饗庭が納税課を志望した理由を尋ねた際、彼は「友人のため」と口にしたそうだ。華子は以前「友人なんていたんですね」とちゃかしたことを、饗庭へ謝罪することに。
そして、その上でもう仕事をともにする仲間であると告げる。相楽との間に抱える重い確執について、少しでも負担を分けてもらおうと「私にできることがあればなんでも仰ってください」と励ました。
饗庭は「いい感じにチョゼってんね~」と柔らかい笑みを見せ、ゆっくりと事情を語り始める。「財務省の同期に奥林ってやつがいてさ、相楽と3人でそれなりに仲良くやってたんだけど…そいつがさ、屋上から飛び降りた」過去を思い出すように遠い目をする饗庭。
「最後に連絡をもらったとき、俺もなんかおかしいなと思って屋上に行ったんだけど…」。屋上に上がった饗庭が見たのは、飛び降りる寸前の奥林と、去り際の相楽だった。悲壮な表情で屋上のふちに立つ奥林を見ているはずなのに、相楽は言葉一つない。そして意を決して宙に足を踏み出す奥林を、饗庭は止めることができなかった。
幸いにして一命を取り留めた奥林だったが、今も言葉を交わせないほど重い後遺症が残ったまま。「副市長が…どうして?」という華子の疑問に、「それは俺も聞きたいんだけどね~」とこぼす饗庭。「とにかく、俺は奥林が何であんなことしたのか知りたい。相楽は何か知ってるっぽいんだよね」と、ここで一旦話を結ぶ。
改めて華子の隣に座り、「お言葉に甘えて、また今度相談させてもらっちゃうかも。そんときはよろしくね」と饗庭。その表情、しぐさには普段のおちゃらけた様子はなく、饗庭という人間の芯を垣間見たような気がした。
饗庭の思いが明かされた今回について、SNSでは「段々謎がひも解かれていく感じがじれったいけど、期待感も高まっていくな」「奥林が飛び降りた理由はなんだろう。毎日大変そうな環境っぽかったし、いろいろ考えられるよね」「同期組3人が仲良くしてるシーン、いまの関係と違いすぎて胸が痛かった…。またもとに戻れるといいな」と言った声が相次いでいる。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。





































