小田井涼平がMCを務める「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。11月17日の放送回では、前回に引き続き小田井が生まれ故郷・大阪府を巡る。小田井が初めて体験したとう絶品料理や、純烈時代の思い入れがある場所で、美声を披露した。
純烈時代の思い出が詰まった場所へ
前回に引き続き、大阪を探訪する小田井。どうしても行きたい場所があると言い出した小田井が向かったのは、小田井が純烈時代に訪れていた大阪・中央区にある昭和レトロなキャバレー「ユニバース」だ。
今回は特別に許可をもらい、キャバレーの内部を見学できることに。同キャバレーは1956年から千日前のランドマークとして親しまれてきた。現在はライブハウスとして使用されている。
純烈として、7~8年前に何度もライブをおこなってきた場所に足を踏み入れた小田井。内部をじっくり見回しつつ、感慨深げに「昭和の香りしてきた」とこぼす。味園ビル側の粋な計らいで、ステージには明かりが。当時のことを思い出したのか、小田井はうれしそうな声を上げた。
さらに今回は、楽屋裏も見学できることに。そこには純烈のポスターを始め、さまざまなアーティストのポスターも貼られていた。1つひとつをゆっくり見回し、当時を振り返るように懐かしむ小田井。
最後にステージへ上がった小田井は、マイクスタンドを持ち上げて「サイケな街」を披露した。歌っている本人も気持ちよさそうな伸びやかな声が、劇場に朗々と響き渡る。
キャバレーをあとにした小田井が向かったのは、串カツのお店。地元民や著名人にも絶大の人気を誇っている「串の坊 大阪法善寺本店」だ。創作飯が人気の同店では、和牛ロースのすき焼き風、旬のアスパラガスなどを堪能。「おいしい!」とさまざまな串カツを食べていた小田井だったが、最後に登場した“ズワイガニのキス巻き”には驚いたようだ。
商品名からは味の想像がつかなかったのか、小田井は「カニとキスですか…見たことないこの組み合わせ」と小さな声をもらす。しかしパクリと食べた瞬間、「うわ、やばいです」とおいしさを全力で顔に表す小田井。「52歳でこんな初体験が待っていると思いませんでした」と驚きながらも、料理を絶賛していた。
ハイソなおもてなしに「サーベラーーージュ!!」
この日の極上宿は、御堂筋沿いに建つ「セントレジス ホテル大阪」。マリオットインターナショナルが誇る最高峰ブランドである“セントレジス”の名を関する同ホテルは、ミシュランガイドにおいても最高ランクである「5レッドパビリオン」を6年連続で獲得している。
12階のフロントロビーにたどり着いた小田井は、まずビルの高層階とは思えない天井の高さに驚いた。格調高いインテリアや設備は、小田井からは「神殿のような」という表現が飛び出すほど。
さらにロビーの横にある日本庭園へ案内された小田井は、「シャンパンサーベラージュ」おセレモニーに目を丸くする。文字通りシャンパンの注ぎ口をサーベルで切って開けるというもので、「ビンの口見てこれ…なんか、すごいね」と驚きを隠せないようだった。「シャンパンサーベラージュ」は同ホテルの伝統的なおもてなしであり、華やかな非日常の始まりを告げるセレモニー。テンションが上がったのか、供されたシャンパンを飲んだ小田井は「サーベラーーージュ!!」と謎の歓声を上げていた。
案内された最上階のロイヤルスイートルームでは、期間限定でおこなっているというアフタヌーンティーのサービスを受けることになった小田井。カラフルなスイーツの数々を見て目を輝かせた小田井は、贅沢なひと時をたのしんだ。
宿泊する部屋は「松スイート」。名前のとおり松をイメージした内装が特徴で、インテリアにも松ぼっくりと似たデザインのランプが置かれるなど和の雰囲気を大切にしているそう。
さらに小田井が驚いたのは、部屋のなかに立派なキッチンが存在していたこと。“お付きのシェフ”がいる客層が利用する設備と聞いて、「あと何十年頑張ったらそんな生活できんのかなあ…俺…」と溜息を漏らしていた。
一日を締めくくるバスタイムは、大阪の夜景を一望しながら。「ここに泊まるということが、1つ自分たちの旅の大きなアクセントになる…そんなお宿」と、別格のラグジュアリーさを誇る同ホテルを評した。
小田井の持つたしかな“舌”
旅には欠かせない楽しみの1つが“食”。こうしたお宿探訪をメインに据える番組では、特にフィーチャーされる美食や珍味などを正確に伝える力が必要になる。一方で、もちろん正確に伝えるためには、細大漏らさずしっかり感じた味を分析できる舌が求められるのは言うまでもない。
小田井といえばユニークな味の表現が注目を集めるが、今回訪れたミシュラン三ツ星の名店「太庵」では感性の鋭さが光った。創作料理として出された「スペアリブ赤ワイン蒸しの炭火焼き」をひと口した小田井は、「スペアリブを食べてるし、うなぎの蒲焼も食べてるし、焼き鳥も食べてるし…みたいな。これ楽しいです」と表現。すると店主は「それ全部入ってるんです」と語り、タレに使った山椒や、ちりめんじゃこの佃煮を炊いたとき醤油を使っているなど、小田井が感じた隠し味を明かしてくれた。
独特の表現を使うにしても、ただ奇をてらうだけでは上手くハマらない表現になりかねない。味をレポートするための基礎がしっかりしている小田井だからこそ、ユニークながら的を射た言葉になるのだろう。今後の食レポでも、正確な分析から飛び出すコメントに注目したい。
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