10代目ドクターとして絶大な人気に
1998年にミカ・カウリスマキ監督の「GO!GO!L.A.」で映画初主演。イギリスの片田舎で葬儀店を営む22歳の青年リチャードを演じた。ヴィンセント・ギャロ、ジョニー・デップらも出演しているこのラブコメディーはぜひチェックしてもらいたい作品の一つ。2000年代に入ると「刑事フォイル」や「Trust」「Spine Chillers」といったドラマへの出演が多くなり、映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」にバーテミウス・クラウチ・ジュニア役で出演した2005年は、TVドラマシリーズ「ドクター・フー」の10代目ドクターに起用された重要な年であり、俳優としての大きなターニングポイントとなった。
「ドクター・フー」の“ドクター”は4シーズンにわたって務め、英国内で絶大な人気を誇り、多くの賞も手にしている。ちなみに2011年にジョージア・モフェットと結婚したが、モフェットは2008年に放送された「ドクター・フー」シーズン4の第6話でドクターの娘ジェニーを演じていた。その共演をきっかけに結婚まで発展したわけだが、モフェットの父親で俳優のピーター・デイヴィソンは5代目ドクターだった人物。テナントの人生において、「ドクター・フー」がいろんな縁を呼び込んでいることが分かる。
「ドクター・フー」以外にも、スコットランドの美しい自然を背景に家族の絆の再生を描いたハートフルな作品「海賊じいちゃんの贈りもの」(2014年)、スマートで残忍なサイコキラーを怪演した「バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり」(2018年)といった作品でも印象に残る演技を見せてくれている。
「スター・ウォーズ」ヒュイヤンの声でも話題に
他にもアニメーション作品「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」ではドロイド・ヒュイヤンの声を担当し、2023年に配信されたドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アソーカ」でもヒュイヤンの声を演じており注目を集めた。
「ドクター・フー:スター・ビースト」は、ディズニープラスで独占配信中。「ドクター・フー:ワイルド・ブルー・ヨンダー」は12月3日(日)より、「ドクター・フー:ザ・ギグル」は12月10日(日)より独占配信開始だ。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/doctor-who-the-star-beast/
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