Aぇ! group・小島健と浅川梨奈がW主演を務める「帰ってきたらいっぱいして。」(毎週木曜夜0:54-1:24、読売テレビ)が現在放送中。同作は、ましい柚茉の「帰ってきたらいっぱいして。~アラサー漫画家、年下リーマンに愛でられる~」(小学館「&フラワー」) を原作に、演出・澤田育子、脚本・下亜友美、プロデューサー陣も女性という、女性クリエイターが集結した女性ならではの視点で描かれるラブストーリー。
妄想シーン満載の“地上波ギリギリ”なラブストーリー
浅川演じる恋愛経験の少ないアラサーのTL(ティーンズラブ)女性漫画作家・福永朱音が、“参考資料”として、小島演じる年下イケメンサラリーマン・高城直哉と同棲生活を始める物語で、地上波ギリギリをつく大胆なシーンが随所にちりばめられている。
この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める福士まりか氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
新設枠でゼロからのスタート「やってやるぞ」
――新設された「ドラマDiVE」枠の一発目の作品となりましたが、この枠でドラマを扱うことになった経緯を教えてください。
これまで読売テレビでは、ローカルのドラマ枠がありませんでした。昨今、ドラマやストーリーコンテンツが重要視されている中で、読売テレビとして新たな枠を作ろうとゼロからのスタートとなり手探り状態でしたが、「やってやるぞ」という強い思いで動き出しました。
――では、一発目として同作に白羽の矢が立ったのはなぜでしょうか?
枠が新しくできると決まったのとほぼ同時期に、私が当時いた部署とドラマの部署に企画の募集がかかりました。私はずっと配信ドラマをやりたいと思っていて、今回3本の企画を出しました。
他にも多数の応募があったと思うのですが、その中で、今回一緒に組んでくださることになったエイベックス・ピクチャーズさんが目を付けてくださったのが同作でした。一番はタイトルの強さだと思います。また、刺激的なシーンが多くなるなど配信向きなドラマの内容だったとも感じています。
――福士さんが同作の企画を提案するに至った理由を教えてください。
私の友人に漫画編集者がいて、「いつかなにか一緒に仕事ができたらいいね」という話をずっとしていたんです。その話の中で、ましい先生の原作を教えてもらいました。まず、タイトルに惹かれ、実際に読んだらかなり刺激的な内容だったので、これをそのままはドラマ化できないけれど、漫画家と参考資料という設定も面白いし、うまくアレンジしたらとても良いドラマになるのではないかと思いました。
深夜のローカルドラマは、正直リアルタイムで見ることはハードルが高いと思うんです。なので、関西のみならず全国の視聴者に配信で見てもらうにはどんな作品がいいだろうと考え、刺激と癒しが共存している作品にしようと思いました。
私自身、仕事で疲れて家に帰ったとき、「30分だけ何か見よう」と思えるのは、そういった作品が多いと感じていました。刺激と癒しは一見相反する言葉ですが、それがどちらもあったらいいなという理想がまさに詰まった作品だと思い、同作を提案しました。