――まもなく2023年も終わりますが、お二人にとってはどんな年でしたか?
高柳:すごく充実していました。コロナ禍の制限が落ち着いたことでファンの方と交流を深めるイベントもできたし、お芝居もたくさんさせていただきました。
ドラマではテレビ東京の「推しが上司になりまして」というドラマに出演させていただいたんですが、連続ドラマに出演することが本当に久々だったんです。映像のお芝居もこれからやっていきたいという思いもあるので、すごく勉強になりました。
この年末にはタクフェスが決まったことですごく大変でしたが、自分の成長につながる時間を頂けているなと思います。
――高柳さんは2024年にやりたいことはありますか?
高柳:旅行をしたいですね。海外にずっと行けていなかったので、見て、感じて、得られるものをもっと増やしたいなと思います。お仕事では、今年は映画に出られなかったので、映画に挑戦できたらいいなと思っています。
――入山さんの2023年はどうでしたか?
入山:2023年はやりたいことのほとんどをできました。国内でも国外でも旅行をしたし、メキシコにも長期滞在できて、仕事もできました。日本に帰ってきて、日本でお芝居をすることもかないましたし、甥っ子ともいっぱい遊べました(笑)。移動が多かったのでバタバタではありましたが、楽しかったです。
――メキシコとの二拠点での活動はこの先も続けていく予定ですか?
入山:そうですね。ただ、オーディションをリモートですることもできるので、受かったらメキシコに行くというスタイルにすることも考えてはいます。
――今後、メキシコ以外の国で活動していくこともあるのでしょうか?
入山:スペイン語圏だったらありですね。ただ、スペインのスペイン語は全然違ったりするので、中南米のメキシコからアルゼンチンあたりの範囲で何かお仕事があればという感じです。
――やっぱりメキシコに対する愛着は強いですよね。
入山:メキシコ大好きです。サルサを踊って、タコスを食べて、ビールを飲んで、家に帰って寝るという生活がすごく好きなんです(笑)。メキシコに行って、人生観が本当に変わりました。日本の人って頑張りすぎちゃうところがあると思うんですが、「そんなに頑張らなくてもいいんだな」と学びました。人生が楽になります。
――おおらかな方が多いんですね。
入山:未来のことを考えて苦しくなってしまうようなことはあまりないですね。みんな、木曜日から始まるパーティーのことしか考えてませんから(笑)。木・金・土とパーティーをして、日曜日は休んで、また月曜日から仕事するんです。
――そうなると、2024年にやりたいことは…?
入山:本当に考えてないんですよね(笑)。今みたいにやりたいことをやれて、楽しく生活できたらいいかなという感じです。
――では、改めてお二人が思う「晩餐」の見どころなどを教えてください。
高柳:私は普段、舞台を見に行く時は始まる10分前くらいに入ることが多いんですが、この作品は20分前には絶対に入っておいていただきたいです。20分前から前説が始まって、お客さんとの交流が始まるんです。宅間さんも出てきたり、ジャンケン大会があったりして、キャストのサイン入りのお菓子やジュースがもらえたりもします。舞台って見る方も緊張してしまうことがあると思うんですけど、そこから楽しんでもらえると、自然と本編に入りやすいと思います。
私は地元の名古屋での公演もあったんですが、名古屋弁で役を演じているところも新鮮なんじゃないかなと思うので、そこも楽しんでいただきたいです。お芝居で名古屋弁を話しているうちに、最近は私生活でも名古屋弁がよく出るようになってきました(笑)。
入山:物語の序盤では、まさかこの作品に泣かされるとは思わないと思うんです。だからこそ、逆に気負わないでほしいというか、「泣きたくて見る」とか「泣かされに来た」と思わずに、純粋に目の前で起こってることをただ見てほしいです。皆さんが経験してきた何かに重なる部分がきっとあると思うので、そういうところでグッと来たりするんじゃないかなと思います。
初めて舞台を見る方でも見やすい作品だと思うので、肩の力を抜いて楽しんでいただければうれしいです。本編が終わった後にはダンスタイムがあって、動画撮影をできたりもするので、今年最後のエンタメの思い出作りに、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。
◆取材・文=山田健史