今年3月にアカウントを開設し、わずか9ヶ月で「SNS総再生数4億回」「Z世代の4人に1人は視聴」と凄まじいスピードで急成長を遂げた、TikTok縦型ショートドラマ専用アカウント『毎日はにかむ僕たちは。』。テレビ局である日本テレビがTikTokを主戦場として、縦型ショートドラマを中心に映像コンテンツを制作するごっこ倶楽部(株式会社GOKKO)と共同でドラマ作りを行っている。今回WEBザテレビジョンでは、アカウント開設のきっかけやバズの秘訣について取材を実施。事業責任者の日本テレビ総合編成センターメディア開発Divプロデューサーの井上直也氏、同Divビジネスプロデューサーの平岡辰太朗氏に話をきいた。
ここまでの反響は想定しておらず、「とても嬉しい誤算です(井上)」
――TikTokアカウントの開設から約9か月、反響はいかがですか?
井上直也(以下、井上):視聴者のほとんどは10~20代前半の学生になるのですが、最近コメント欄で「私のクラスで話題になってるよ!」という声や、「昨日の『まいはに(※『毎日はにかむ僕たちは。』の略称)』観た!?」という会話で盛り上がっていることを報告してくれる方が増えて、いちエンタメとして生活に浸透してきているのかなという実感はあります。撮影合間に行う、TikTokライブでの同時接続者数も毎回数千人を超えるようになっており、目に見えての盛り上がりも感じていますね。
平岡辰太朗(以下、平岡):定期的に行っている定量調査でも、認知の拡大とともに、動画に対して「好き」とか「共感できる」といった方が増えているのは嬉しい反響です。他にも、今スポンサーさんとの取り組みがかなり増えていて、仕事面での広がりという部分でも『まいはに』の反響を大きく感じています。
――このような現状をお二人は想定していましたか?
井上: いや、正直ここまでは想定していなかったです。当初の事業計画では、スポンサーのタイアップは10月くらいからセールス予定だったのですが、実際5月ぐらいには動き出していたので、基本的に全てが半年巻きぐらいで進んでいますね。とても嬉しい誤算です。
平岡:「波及力」という面で、TikTokの凄さを実感した部分でもありますね。
――改めて、テレビ局がTikTokメインでドラマ作り…と聞くと不思議な感じもしまして、そのきっかけは何だったんでしょうか?
井上:私と平岡が所属している部(総合編成センターメディア開発Div)のミッションとして、“メディアビジネスの既存の枠にとらわれず、新しいアイデア出し、コンテンツ開発などを行っていきましょう”ということが掲げられていたんです。そこで、何をやろうかなと考えていた時に、TikTokのおすすめで、ごっこ倶楽部さんの縦型ドラマが流れてきて。まあ面白くって、思わず見入ってしまったんですね。それで感覚的に「これは来るだろうな」と思って、事業としても収益モデルはいくつか考えられそうだというところで、ごっこ倶楽部の社長に突撃したというのが最初ですね(笑)。わりと、「面白い!」が先行したかもしれないです。
――会社として批判的な声などはなかったですか?
井上:そうですね。ネガというほどではないですが、日本テレビとして誰も挑戦したことがない分野であったため、社内の理解を得るために時間はかかりました。それでも、部のミッションにもあるように、会社として新しい挑戦には基本前向きなので最終的に事業として動くことができました。
『はにかんでしまうような一瞬』をコンセプトとしたTikTokライクなショートドラマシリーズ。様々なキャラクター達を個性豊かな俳優が演じ分け、「明日誰かに話したくなる」「ついコメントしてしまう」ような、胸がキュンとする明るい恋、思い出してしまう悲しい恋、他愛もないけれど思い出に残る日常の風景を累計15億回再生を誇る「ごっこ倶楽部」全面協力の下、TikTokに特化させた縦型ショートドラマに落とし込んで皆様のもとにお届けしている。
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