――ちなみに今回の賞金は2000万円。やっていて賞金のことがチラついたりしましたか?
国崎:意外とチラつかなかったですね。
伊藤:あの場だと全く。でも賞金をもらえた時の使い道は考えていました。僕、盛大にワーッとパレードをしたいんですよ。誰も僕らを知らない街、なんならアメリカとか海外とかでもいいですし。予告なしで急に優勝パレードをする、これが目標でした。
国崎:1000万円でパレードってどれくらいできるんだろう? 80mくらい?
伊藤:すぐ終わっちゃう(笑)。…でもそれでもいいかな。やってみたいです。
国崎:僕は、どこか知らない街の、すれ違った知らない子どもにポンとあげたいです。カメラも回っていないところで、誰にも知られずに「内緒だよ」って言って(笑)。
伊藤:迷惑ですよ。人生狂いますよ。
国崎:それでも渡したいです。
――「ドキュメンタル」は別室で松本さんやFUJIWARAの藤本敏史さん、ハリウッドザコシショウさん、野性爆弾のくっきー!さんらオブザーバー芸人さんが見ているという状況でしたが、そちらの目は気になるものですか?
国崎:あんまりないんですよね、不思議と。だから松本さんが部屋に入ってくる度に、「あっ!まっちゃんだ」みたいな気持ちになって(笑)。
伊藤:ダウンタウンって何度見ても最初のテンションで「わぁー、まっちゃん!はまちゃん!」って思うんですよ。これは多分、死ぬまで変わらない気がする。ダウンタウンって不思議ですよ。
――今年は、ダウンタウンさんをはじめとしたテレビの第一線で活躍している方との共演も多かったですね。
国崎:増えましたね。めちゃくちゃ充実していてありがたかったです。ちなみに今年一番不思議だなと感じたのは、堂本剛くんとご一緒したとき(堂本剛のオリジナル番組「つよしP」)。初対面は廊下だったのですが、親戚のお兄ちゃんみたいに話しかけてくれて。きっとタメ口だったんじゃないかな…。昔からずっと一緒にやってきたっけ?と錯覚するくらいナチュラルで、しっくりもきて。あれは一番不思議な出来事でした。
伊藤:僕は本を書いたのですが、それきっかけで憧れの先輩方に渡すことができて感想を言っていただけたのはうれしかったです。爆笑問題の太田(光)さんが褒めてくださったりとか、本当に今年は憧れの人たちに次々と会えた1年だったかも。先日もナインティナインさんの「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)の“岡1”に出ることができましたから。お笑い芸人になりたいと思ったきっかけの番組に出られるなんて夢がありますよ。
国崎:大丈夫? 極楽とんぼさんじゃなくて(笑)。
伊藤:大丈夫もなにも、ナイナイさんから始まって、ダウンタウンさんや極楽とんぼさん、爆笑問題さん…とどんどん好きな人が増えていって…。そういう方たちとたくさん会えたのはうれしいです。
国崎:出てもいいんじゃない? でも僕らってこんな感じでテレビ出ていますが、やっぱり大御所の方は優しいなと思います。実はもっと怖いと思っていたんですよ、怒られるかなと。実は、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)の“D-1グランプリ”に出て「まっちゃんはまちゃん」をやったとき、スタッフさんに言われたんですよ。「3年前なら引きずり回されていましたよ」って。3年前!?って驚きました。最近過ぎて(笑)。
伊藤:危なかった…。本当にみなさんお優しいし、怖い人がいない。素敵な方ばかりです。
――今後、やってみたいことはありますか?
伊藤:やっぱり宇宙で漫才ですね。月とかに行って漫才したいです。
国崎:僕はしたくないです。できれば1人で行ってもらって僕は日本からリモートでやる。で、月に着いていざ接続したら、僕と似たようなヤツとつながっていて…。
伊藤:腹立ちますね。月にいれる時間なんて限られていますから、それをそんな風にされたら…。これは一生で一番の大きな怒りになるかも。でも一度、やってみたいです。
国崎:2024年で言うと、食べない食レポをもっと極めたいと思います。いかに食べずに食レポするか…。
伊藤:僕は普通にお店に入って普通に食べます。
国崎:味の感想はこっちも言うよ。「美味しかったらしい」とか人から聞いた話を(笑)。
取材・文=玉置晴子
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