少年ジャンプ＋にて連載中の同名コミックをアニメ化した『SPY×FAMILY』Season 2(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレビ東京系列ほか／ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)。凄腕スパイの〈黄昏〉ことロイド・フォージャー(CV：江口拓也)が“仮初め”の家族を築き、任務と新生活に奮闘する痛快コメディー。12月16日に放送された「MISSION:36」は、ベッキー・ブラックベル(CV：加藤英美里)がロイドに猛アピールを仕掛ける「バーリント・ラブ」と、〈夜帷(とばり)〉ことフィオナ・フロストの日常を描いた「〈夜帷〉の日常」の二本立て。(以下、ネタバレを含みます)
アーニャ・フォージャー(CV:種崎敦美)の親友にして、ロイドに恋心を抱くベッキーは、想いを伝えようとフォージャー家を訪れる。ベッキーの恋心を知らないロイドは、任務のためにベッキーの父親(大手軍事企業ブラックベルのCEO)の情報を集めようとアレコレと質問するが、ベッキーはそれを「私に興味がある」と勘違い。さらにヨル・フォージャー(CV：早見沙織)が帰宅すると、対抗心を露わにしたベッキーは、ロイドに猛アプローチを仕掛けていく。しかし、なかなか想像していた反応を得られずに焦ったベッキーは、ついに最終奥義を発動。紅茶をがぶ飲みし、「なんだか酔ってきちゃったぁ～～」とロイドの腕へしなだれるという大胆な行動に出るも、ロイドは困惑するばかり。さらには、誤ってアルコールを混入してしまったと勘違いしたヨルは、ベッキーを抱え慌てて病院へと飛び出すのだった。
先週、久しぶりの登場で存在感を示したベッキーが、今週も冒頭から大活躍……というより大暴走だ。フォージャー家のリビングを見て「玄関脇の収納スペースじゃなかったの!?」と驚き、アーニャの部屋には「ウチのビーゼルちゃんの小屋よりコンパクトだわ！ 息苦しくならない？」と放つなど、さっそくお嬢様っぷりが炸裂。さらに今回は、これまで写真でしか見たことのなかった憧れの“ロイドさま”との初対面に、オトメ心が爆発。興奮のあまり気を失いかけたり、頬を真っ赤にしながらたどたどしく話すなど、ふだんのベッキーからは想像もできない表情を連発した。親友(アーニャ)とその母(ヨル)がいる前にもかかわらず、堂々と父(ロイド)に対してアプローチをする様子は「恋は盲目」を地でいくベッキーらしく、見ていて微笑ましい。なかでも、セクシーさを演出するために髪をほどいて左右になびかせるシーンでは、アーニャもベッキーの動きを真似たため、ふたりが無言で首を左右に振り続けるという、かなりシュールで面白いシーンとなっている。最終的にはどれもうまくはいかなったものの、彼女の年齢でここまでの恋愛テクニックを実践に移したベッキーの行動力には驚かされた。
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