<SPY×FAMILY>ボンド奮闘!……もロイドにはなかなか伝わらず? 心優しい超能力犬の活躍

2023/12/25 16:16 配信

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アニメ「『SPY×FAMILY』Season 2」MISSION:37が放送(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

少年ジャンプ+にて連載中の同名コミックをアニメ化した『SPY×FAMILY』Season 2(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレビ東京系列ほか/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)。凄腕スパイの〈黄昏〉ことロイド・フォージャー(CV:江口拓也)が“仮初め”の家族を築き、任務と新生活に奮闘する痛快コメディー。12月23日に放送された「MISSION:37」は、フォージャー家のペットで超能力犬のボンド・フォージャー(CV:松田健一郎)が、ロイドとの散歩中に巻き起こす騒動を描いた「家族の一員」。(以下、ネタバレを含みます)

ボンドの予知能力にロイドが振り回される?


ある日、ロイドはボンドの散歩にアーニャ・フォージャー(CV:種崎敦美)を誘うも、折り紙遊びに夢中で断られる。ならば散歩の時間を訓練に充てようと考えたロイドは、フランキー・フランクリン(CV:吉野裕行)を呼び出し、公園でボンドを訓練することに。訓練中、性根の優しいボンドをつい叱ってしまうロイドだったが、ボンドは〈プロジェクトアップル〉時代の辛い訓練の記憶を思い出し、うなだれてしまう。フランキーの助言もあり、訓練は中止にしてふつうの散歩に切り替えるロイドだったが、その後も予知能力によって人助けをしようとするボンドの行動に振り回され、しだいに違和感を覚えていく。

「MISSION:27」の「ボンドの生存戦略」以来となるボンド主役回。アーニャに散歩への同行を断られてしまい寂しそうな表情を浮かべるシーンから始まり、訓練を通じて過去の嫌な記憶が蘇って落ちこんでしまったり、ロイドに褒められようと取った行動がことごとく裏目に出て叱られてしまったりと、ちょっぴり不憫なボンド。心が読めるアーニャとのコンビであれば予知能力も最大限に発揮できるものの、ロイドにはボンドの真意がわからず不審な行動と見られてしまう。また今回は、フランキーがロイドを諭すシーンにも注目だ。ボンドの気持ちを察して「もっと楽しそうに相手してやれよ」「おまえはいつもそういうとこ足んねーよ」と言い放つなど、普段のひょうきんな様子からは一転、忠告をしてカッコよく去っていく姿は新鮮だ。こうして思ったことを素直に言い合えることも含めて、改めてロイドとフランキーの関係性を感じるやり取りでもあった。

アニメ「『SPY×FAMILY』Season 2」MISSION:37より(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会