明治6年に創建された明治座に、今年60歳になる私が初めて出演できたことは、私の人生にとって大変な事件でございます。最高に興奮しております。明治座はお食事処も大変充実しておりますし、楽屋もとてもすてきなんです。ここに住みたいような気分です。亡霊として(笑)。
年末の“祭”シリーズは3回目の出演になります。お客様がワクワクされて開幕を待っていらっしゃるのが伝わってくるので、私も同じくらいワクワクしております。はりきって年末を迎えたいと思います。
相葉さん率いる座組全体の雰囲気はすごく和やかで、だけど稽古はしっかり丁寧に積み重ねている感じです。座長の雰囲気が伝染するんじゃないかなと思っています。やるときはやるし、ふざけるときはふざけて、終始和やかな稽古場でした。
今回、るひまの“祭”シリーズに初参加なのですが、良い脚本がかけました(笑)。この物語の元になった太平記は、暗くて長い悲劇です。でも年末の“祭”シリーズで、そんな悲劇は見たくないのではと思いまして、最終的にお客様が笑顔で帰れる仕掛けをご用意しておりますので、お楽しみに。
今回で演出とキャストの両方を務める、“祭”シリーズの出演は3回目です。脚本、音楽、振り付けなども全て含めて最高の材料を頂いて創作活動ができておりますので、これでおもしろくないわけがないです。
いつも作品を作る時は出産のようだと言っているのですが、今回もいい子が産まれると思っております! キャラクターに対しても、役者さんに対しても愛情をいっぱい注いでおりますので、どうぞお楽しみください。