鍛え抜かれた美しい肉体、端正なルックス、語学力に加え、ハイレベルなアクション術も身に付ける俳優・新田真剣佑。日本国内のみならず、近年ではハリウッドデビューを機に海外でも“マッケン”の愛称が浸透してきている。ほんの数年前には学生服を着て同世代の俳優たちと一緒に多くの学園ドラマに出演していたのも記憶に新しいところだが、ここ最近は世界を股にかける“アクション俳優”としての活躍も目を見張るものがある。今回は出演最新作であり1月24日に最終話が配信されたディズニーが手掛ける日本発のファンタジー作品「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」など、新田のアクションシーンを堪能できる作品を中心に振り返る。(以下、一部出演作のネタバレを含みます)
生まれ故郷のアメリカで俳優デビューをした後、2014年より日本で芸能活動を開始。日本を代表するアクションスターで世界でも活躍した今は亡き千葉真一さんを父に持ち、弟は同じく俳優として活躍中の眞栄田郷敦という俳優一家の新田。映画「ちはやふる」シリーズ(2016年ほか)をはじめ、さまざまな映画やドラマに出演してきたが、卓越した身体能力も含め“アクション俳優”としての評価を高めたのは映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(2021年)への出演だろう。
同作で新田は、佐藤健が演じる主人公・緋村剣心の“最恐最悪の敵”雪代縁を演じ、ほぼスタントなしの激しいアクションシーンを見事にやりきった。雪代縁は原作の中でも人間離れした強さを持つキャラクターのため、「とてもハードでしたが、大友(啓史)監督やアクション監督の谷垣(健治)さん、アクションチームに支えられながら、本当になんとか乗り越えられました。何日も撮影が続き体も悲鳴をあげていましたが、すごく良い経験になりました」と撮影を振り返っている。
役柄に応じて体を鍛えているという新田は「自分にとっては体も商品」だと語っており、ストイックに役と向き合う姿が印象的だ。ハリウッド映画初主演作となった「聖闘士星矢 The Beginning」(2023年)でも、毎日ジム通いをし、アクショントレーニングは週5日みっちり行ったと撮影秘話を披露している。それもそのはず、同作はアクション少年漫画「聖闘士星矢」が原作であり、彼が演じた星矢の体内に小宇宙(コスモ)という不思議な力を持ち、劇中では非現実的な世界観での大決闘が度々繰り広げられている。
世界のトップクリエーターたちがリブートしたアクション超大作にもかかわらず、新田は無駄な動きが一つもない完璧なアクションシーンを見せつけ、その超人たる身体能力が世界でも称賛される存在へと成長する。
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