俳優の小芝風花が、過去1年の優秀な映画やテレビ作品、俳優、スタッフらを表彰する「2024年 エランドール賞」の新人賞を受賞。2月8日に都内で行われた授賞式に出席し、受賞の喜びを語った。
日本映画テレビプロデューサー協会が主催する「エランドール賞」の新人賞は、1年間を通じて最も活躍した将来有望な新人俳優に贈られるもの。2023年の小芝は「天使の耳~交通警察の夜」(NHK BS4K)、「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)、「転職の魔王様」(フジテレビ系)、「フェルマーの料理」(TBS系)、そして「あきない世傳 金と銀」(NHK BSプレミアム4K)と、1年を通してさまざまなジャンルのドラマ5作品に出演し、それぞれの役に真摯(しんし)に向き合う誠実な演技が評価された。
受賞スピーチで、小芝は「昨年は幅広い役を演じさせていただいて、自分の中で本当に学びの多い1年だったなと感じていたので、このような賞を頂けて本当にうれしく思います」と感激し、「いろんな役に出会わせてくださった関係者の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいでございます。この賞に恥じないように今年も、来年以降も活躍できるように頑張っていきたいと思っています」と力を込めた。
そんな小芝を祝福するべく、「波よ聞いてくれ」で共演した北村一輝が登壇。北村は「まずはおめでとうございます!エランドール賞、これ誰かが選んどるの?」と“ストレートな”ボケを挟んで会場の笑いを誘いつつ、小芝と共演した際のエピソードを。
小芝演じる主人公・鼓田ミナレは、滑舌の良さとマシンガントーク、頭の回転の速さと独特のユーモアセンスを北村演じるラジオ局のチーフディレクター・麻藤兼嗣に見いだされ、ラジオパーソナリティーに抜てきされるというキャラクター。台本上でも膨大なセリフ量が確認できるだけに、北村は「これはきっとNG出すんじゃないかなと思って現場に入ったんですけど、まあ見事にほとんどNGを出さず、何テイクも重ねてビックリしました。それ(セリフ量)が最終回まで続いたのに一度もNGを出さずにやりきっていた」と、驚きを隠せなかったそう。
さらに、演技の面だけでなく「空いている時間の現場での姿勢、スタッフに愛される気遣い。僕も勉強になりました!」と現場での立ち居振る舞いも称賛し、小芝は「いえいえ。ありがとうございました」と恐縮しながら喜んでいた。
授賞式後の囲み取材で、小芝は「こういう賞を頂く経験があんまりないので、本当にうれしかったです。去年はいろんな役に挑戦させていただいて、自分の中でも本当に勉強させていただいたなと感じた年だったので、このような賞を頂けて本当にうれしかったです」とあらためて受賞の喜びを。
そして、この喜びを誰に伝えたいかと聞かれると「昨年は幅広い役をたくさん頂けたので、挑戦的な役をくださった関係者の皆さんといつもそばで支えてくれる母に伝えたいです」と明かす。
また、北村から膨大なセリフ量も“ほぼNGナシ”だったと言われたことについて「ノーミスってわけではないんですけど(笑)」としながらも、「あのせりふ量の割にはなかなか噛まなかったと思います」と笑顔で胸を張った。
なお、小芝の他、新人賞は磯村勇斗、今田美桜、堀田真由、眞栄田郷敦、目黒蓮(Snow Man)が選ばれた。